平成25年和歌山県地価調査

平成25年和歌山県地価調査について

県内の地価は引き続き下落傾向にあり、県全体では住宅地は23年連続の下落、商業地も22年連続の下落となっている。

利便性の高い一部の地域では下げ止まり傾向も見られ、価格上昇・横ばい地点も増えている。他方、依然として高い下落率を示す地点もあり、価格変動の個別化が進んでいる。

1 全体の特徴

  • 林地を除く全用途の対前年平均変動率はマイナス4.3%で、昨年(マイナス4.9%)よりも下落率がやや縮小している。下落率が縮小したのは平成24年から2年連続のことである。
  • 前年からの継続地点259地点のうち、価格が上昇した地点は6地点、価格横ばいの地点は6地点、価格が下落した地点は247地点となっている。
  • 価格上昇地点があるのは、平成20年以来5年ぶりのことである。

2 用途別の特徴

(1)住宅地

  • 県全体の対前年平均変動率はマイナス4.2%で、平成3年から23年連続の下落であるが、昨年(マイナス4.7%)より下落率は縮小している。
  • 価格上昇地点は5地点(和歌山市1、田辺市1、岩出市3)ある。住宅地に価格上昇地点があるのは平成20年以来5年ぶりのことである。
  • 価格横ばい地点は5地点(和歌山市1、新宮市1、岩出市1、有田川町1、印南町1)ある。住宅地に価格横ばい地点があるのは平成23年から3年連続である。
  • 県全体の平均価格は36,200円/平方メートルで、価格ピーク時の平成2年(90,800円/平方メートル)の4割弱となっている。
  • 平成2年を100とした指数(累積変動率)でみると48.2であり、調査を開始した昭和49年以降では最低水準となっている。
  • 津波災害等の恐れのある地域では、高台に需要が集中する傾向がある。

(2)商業地

  • 県全体の対前年平均変動率はマイナス4.6%で、平成4年から22年連続の下落であるが、昨年(マイナス5.5%)よりも下落率が縮小している。
  • 平成21年から5年連続で価格上昇地点がないが、価格横ばい地点は1地点(岩出市)ある。商業地に価格横ばい地点があるのは平成20年以来5年ぶりのことである。
  • 県全体の平均価格は81,400円/平方メートルで、ピーク時の平成2年及び3年(427,000円/平方メートル)の2割弱となっている。
  • 平成2年を100とした指数(累積変動率)でみると28.5であり、調査を開始した昭和49年以降では最低水準となっている。
  • 県南部では、人口減少等による商況の悪化などにより、平均を大きく上回る下落地点がみられる。

(3)その他の用途

  • 宅地見込地の県全体の対前年平均変動率はマイナス2.5%で昨年(マイナス3.4%)より下落率が縮小している。また、宅地見込地のうち1地点(岩出市)の価格が上昇している。
  • 工業地の県全体の対前年平均変動率はマイナス5.8%で昨年(マイナス6.3%)より下落率が縮小している。

3 他府県との比較による特徴

(1)都道府県別平均変動率の順位

  • 都道府県別平均変動率でみた本県の全国順位(上昇率の高い順)は、住宅地が47都道府県中43位(昨年41位)、商業地が39位(昨年40位)となっている。
  • 近畿地方6府県の中での本県の順位は、住宅地・商業地ともに6位であり、昨年と同順位である。

(2)市町村別平均変動率の順位

  • 地方圏(三大都市圏を除く地域)の下落率上位5市町村のうち、住宅地の1位及び商業地の4位が那智勝浦町(昨年は住宅地・商業地とも5位圏外)となっている。
  • 地方圏の上昇率上位5市町村(住宅地・商業地とも)のうちに和歌山県内の市町村は含まれていない。

(3)個別地点の変動率の順位

  • 全国の用途別下落率上位10地点のうち和歌山県内の地点が、住宅地に4地点(4位・6位・9位・10位)、商業地に1地点(6位)、工業地に1地点(9位)、それぞれ含まれている。
  • 上昇率上位10地点には、各用途ともに和歌山県内の地点は含まれていない。

記者発表資料

その他資料

平成25年から付近案内図を廃止しました。個々の基準地の位置情報については、国土交通省の標準地・基準地検索システム(全国)(外部リンク)、または和歌山県地理情報システム内の地価調査・地価公示調査地点地図

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