平成28年和歌山県地価調査
価格上昇地点が、住宅地で昨年の9地点から14地点、商業地が昨年の4地点から9地点に増加した。
価格上昇地点があるのは、住宅地で4年連続、商業地で3年連続である。
県内全体の地価としては、引き続き下落傾向にあり、住宅地は平成3年から26年連続の下落、商業地も平成4年から25年 連続の下落となっているが、住宅地、商業地ともに下落率は、平成24年から5年連続で縮小している。
1 全体
「調査地点数:270(うち林地、選定替え地点を除く全用途:261)」
- 林地を除く全用途の対前年平均変動率はマイナス2.0%で、昨年(マイナス2.4%)よりも下落率が縮小している。
- 前年からの継続地点261地点のうち、価格が上昇した地点は23地点、価格横ばいの地点は20地点、価格が下落した地点は218地点となっている。
- 価格上昇地点があるのは、4年連続である。
2 用途別
(1)住宅地
概況
- 県全体の対前年平均変動率は、マイナス2.0%である。平成3年から26年連続の下落であるが、昨年(マイナス2.3%)より下落率は縮小している。
- 価格上昇地点は、14地点(和歌山市8、田辺市2、岩出市2、白浜町1、串本町1)である。
- 価格横ばい地点は、10地点(和歌山市2、田辺市1、新宮市1、紀の川市2、有田川町2、印南町1、串本町1)である。
価格上昇地点の要因
- 居住環境の選好性が高く、道路による交通アクセスが充実している地域や、近隣に商業地や公共施設があり利便性が高い地域等では、価格上昇が見られる。
- 紀南地方の津波被害のリスク等が懸念される地域では、高台の住宅地の需要が多く、価格上昇がみられる。
(2)商業地
概況
- 和歌山市及び岩出市の対前年平均変動率は、0.1%であり、価格が上昇に転じた。
- 県全体の対前年平均変動率は、マイナス1.7%である。平成4年から25年連続の下落であるが、昨年(マイナス2.3%)よりも下落率は縮小している。
- 価格上昇地点は、9地点(和歌山市8、岩出市1)である。
- 価格横ばい地点は、8地点(和歌山市6、岩出市1、有田川町1)である。
価格上昇地点の要因
- 和歌山市の中心部の繁華性が高い地域及び幹線道路沿いの交通の利便性が良く、集客力の高い地域では、価格上昇が見られる。
- 岩出市では、国道バイパス沿いの店舗が集積している地域で、価格上昇が見られる。
(3)工業地
- 工業地の県全体の対前年平均変動率はマイナス3.4%で、昨年(マイナス4.2%)より下落率が縮小している。
(4)参考(平均変動率)
- 都道府県別でみた本県の全国順位(上昇率の高い順)は、住宅地が40位(昨年39位)、商業地が31位(昨年31位)である。
- 近畿地方(2府4県)の中では、住宅地、商業地ともに6位である。
地価調査資料
その他資料
平成25年から付近案内図を廃止しました。個々の基準地の位置情報については、国土交通省の標準地・基準地検索システム(全国)(外部リンク)、または和歌山県地理情報システム内の地価調査・地価公示調査地点地図で確認できます。
- 平成28年和歌山県地価調査の実施状況(PDF形式 72キロバイト)
- 基準地価格等一覧表の見方(PDF形式 75キロバイト)
- 平成28年和歌山県地価調査の基準地の標準価格等
- 参考資料
- 第1表 市町村別・用途別平均価格(PDF形式 28キロバイト)
- 第2表 市町村別・用途別対前年平均変動率(PDF形式 38キロバイト)
- 第3表 用途別平均価格及び対前年平均変動率の推移(PDF形式 38キロバイト)
- 第4表 住宅地の価格水準上位地点
第5表 商業地の価格水準上位地点
第6表 住宅地の対前年価格変動率上位地点
第7表 商業地の対前年価格変動率上位地点
第8表 住宅地の対前年価格変動率マイナス上位地点
第9表(PDF形式 50キロバイト) - 第10表 地価公示の標準地と同一地点である基準地一覧
第11表 林地の類型別価格及び対前年変動率(PDF形式 31キロバイト) - 第12表 基準地別地価の推移(平成12年~平成28年)(PDF形式 99キロバイト)
- 附録