環境に優しい農業に取り組んでみませんか
環境保全型農業とは
環境保全型農業とは「農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和などに留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業」です。
農業は食料生産等を行う重要な産業である一方、環境に負荷を与える側面もあります。
例えば、過剰な施肥は肥料成分が地下水や河川等に流出して水質汚濁の原因となります。
また、国内で発生するメタンガス(温室効果ガス)の4割が水田から発生しています。
このような農業由来の環境負荷を低減していくことが、持続して農業を営む上で非常に重要です。
環境負荷低減の取り組み例
- 土壌診断に基づく 土づくり
- 局所施肥、緩効性肥料や有機質肥料の活用等による化学肥料の使用量の削減
- 総合的病害虫・雑草管理 (IPM)による農薬の使用量の削減
- 農業に由来する温室効果ガスの削減
- 特別栽培(節減対象農薬と化学肥料の使用量を慣行の50%以下に削減)
- 有機農業(外部リンク)
- GAPの実践
みどりの食料システム法に基づく推進方針
近年、気候変動や生物多様性の低下等、農林水産物及び食品の生産から消費に至る食料システムを取り巻く環境が大きく変化していることを受け、将来にわたり農林水産業及び食品産業の持続的な発展と国民に対する食料の安定供給の確保を図る観点から、農林水産省において、「みどりの食料システム戦略」(外部リンク)が令和 3 年 5 月に策定されました。
また、当戦略に基づき令和 4 年 7 月には「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律」(以下「みどりの食料システム法」 という。)(外部リンク)が施行されました。
みどりの食料システム法第16条第1項に基づき、和歌山県と県内30市町村は共同して令和 5 年 3 月 「和歌山県みどりの食料システム基本計画」を策定しました。和歌山県では本基本計画に基づき、土づくり、化学肥料・化学農薬の使用削減の取組を一体的に行う事業活動や温室効果ガスの排出量の削減に資する事業活動の取組の拡大を推進するとともに、県民の理解促進を図ります。
また、基本計画を踏まえて農業者が作成する「環境負荷低減事業活動実施計画」の認定(みどり認定)を行い、その活動を支援します。
和歌山県の取組
- エコ農業実証モデル園の設置(県内7か所)
- エコ農業研修会の開催
- 生産者向けGAP研修会の開催(令和6年度は7月31日に開催済)
県内のオーガニックビレッジ
オーガニックビレッジとは、有機農業の地域ぐるみの取組を進める市町村です。
(参考)農林水産省ホームページ(オーガニックビレッジ)はこちら(外部リンク)
- かつらぎ町(令和6年10月15日宣言)(外部リンク)
認証、認定制度
- みどり認定(環境負荷低減事業活動実施計画の認定)
- エコファーマー(※令和5年度からみどり認定制度に移行しています。)
- 和歌山県特別栽培農産物認証
- 有機JAS認証(外部リンク)
- GAP認証
※ 農産物表示について
- 和歌山のエコ農産物のマーク
- 「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」(外部リンク)に従ってください。
「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」の表示は表示禁止事項とされ、これらの語は使用できないこととなっています(ガイドラインQ&A(外部リンク) 7ページ参照)。
- 有機JAS認証(外部リンク)の認証を受けた農産物のみが、「有機JASマーク」 を貼って「有機」「オーガニック」の表示を行うことができます
補助事業など
- 環境保全型農業直接支払交付金
- みどりの食料システム推進交付金(外部リンク)