これからの農業農村(農業農村整備課)
これからの農業・農村
農村では、かつて生産活動と暮らしが結びつき、厳しい自然と戦いながらもその環境とうまく調和を取りながらゆったりとした日々の暮らしが営まれてきました。
近代社会の構築とともに、農業も産業としての効率性や経済性が強く求められるようになると、農村は自然環境と調和した空間から効率重視の生産の場へと大きく変貌をとげてまいりました。
今日、農業を取りまく環境も大きく様変わりし、食のグローバル化が一段と進むなか、自給率の向上や安全・安心の確保、更には環境の保全などに、県民の期待は一層の高まりを見せています。
しかしながら、農村では地域の人口の減少とともに農業の担い手の減少や高齢化が進み、農地の荒廃もみられるようになりました。
和歌山では、これまで関係者のたゆまぬ努力によって生産性や農村の生活環境の向上が図られ、みかんやうめに代表される果樹王国を築いてまいりましたが、中山間地など条件不利地が多いため、一段と厳しい状況におかれるようになりました。
このような、厳しい状況ですが、未来に向け、時代の変化に対応する活力ある農業を取り戻すと共に、都市住民の協力も得て、環境と調和しながら地域で支え合う農村づくりを進めて行くことが大切だと考えます。
そのため、和歌山県は市町村や地域住民と手を携え、多様な担い手の確保と農地や用水路など地域資源の保全整備を通じて、「見て、住んで、働いて」楽しい和歌山の農業・農村づくりを応援してまいります。