イベントレポート(平成28年度男女共同参画公開セミナーinかつらぎ町)

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講座名

男女共同参画公開セミナーinかつらぎ町
「あなた自身と家族、本当に守れますか? 男女双方の視点で総合防災力アップ」

開催日時

平成29年3月5日(日曜日) 午後1時30分から午後3時

場所

かつらぎ町保健福祉センター

講師

浅野 幸子さん
減災と男女共同参画 研修推進センター 共同代表
早稲田大学「地域社会と危機管理研究所」招聘研究員
専修大学非常勤講師

内容

防災・災害時における男女共同参画の視点の必要性を理解し、避難所運営や災害時の対応について考えることを目的に、防災に関する公開セミナーを開催しました。
講師は、阪神・淡路大震災の時のボランティア経験を経て、東日本大震災女性支援ネットワークの立ち上げにも関わってこられました。
東日本大震災では、高齢者や障害者の死亡率が高かったことを紹介し、逃げ遅れや避難所で身体を動かしずらかったりしたことなどが原因と考えられると解説されました。

高齢者や障害者等は避難所に居づらく車中や自宅避難したため、支援が届きにくかったことも話されました。
また、避難所のリーダーは男性で炊き出しは女性といった性別で固定した役割分担は、男女がそれぞれ過労を招いたり、女性側は意見を言いにくいなど避難所運営がうまくいかない原因にもなると話し、災害時に女性の力が活かされた事例を紹介されました。

宮城県利府町の婦人防火クラブと民生委員を兼務していた女性が、要支援者名簿にある人たちが避難所に居ないことに気づき、避難所の男性リーダーと協力して自宅に取り残されている人たちに物資を配布しながら安否確認を行った事例や、宮城県南三陸町の避難所では女性が物資配布の担当に入ったことで避難者が相談しやすかったといった事例から、防災について女性も学習し避難訓練の企画や避難所運営にリーダーとして加わることが必要だと述べられました。
最後に、高齢者や障害者の環境改善や食物アレルギーへの対応について参加者同士で話し合うワークを行い、講師は避難所運営に当事者として積極的に参加し、発言することが大事だと話されました。
参加者からは、「防災と男女共同参画の関係が深いことが学べた」「男性のみのリーダーだけでなく、女性リーダーを育成し避難所運営に協力していくことの重要性を理解ました」などの感想が寄せられました。


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