イベントレポート(平成28年度「みんなに男女共同参画」提案事業「男女共同参画条例づくりを進めるための講座」)
講座・イベント情報
講座・イベントレポート
講座名
「みんなに男女共同参画」提案事業「男女共同参画条例づくりを進めるための講座」
開催日時
平成28年10月2日(日曜日)
場所
田辺市総合市民センター 2階 交流ホール
講師
金川めぐみさん(和歌山大学経済学部准教授)
企画運営
田辺市に男女共同参画条例をつくる会
内容
講師の金川めぐみさんは冒頭、国連での1975年の「国際婦人年」、1979年の「女子差別撤廃条約」の採択や日本での1999年の「男女共同参画社会基本法」制定を受けて、世界と日本においてどのように男女平等が進められてきたかの経緯を説明された後、2015年のジェンダーギャップ指数において日本が101位であったことに触れ、その原因として日本では経済や政治の面において男女の差が他国よりも大きいことを説明されました。
男女共同参画を進める取組として、国の男女共同参画社会基本法があり、県でも男女共同参画推進条例が制定されている中、市町村における男女共同参画条例の制定について、「国と県で制定されている中、3重に作る必要があるのかという議論もあるが、男女共同参画を進める中では地域の特性を考慮した市町村ごとの条例も必要」と話されました。
また、市町村ごとに条例を作る効果として、条例があると具体的な施策の必要性について財政部門を含め全庁的な理解が得られ、施策が継続されやすくなることなどを挙げられました。
最後に、条例は市民参加で練り上げて作るものであること、さらに制定がゴールではなく、そこから取組をいかに育てていくかが重要であると説明されました。
グループワークでは活発な意見交換がなされ、発表では「一昔前よりも地域の女性の力は強くなっている。これを地域全体の活力にしていく取組が必要」などの意見がありました。
アンケートでは「今日の講座を受けるまで条例が具体的にどのようにメリットがあるのかよくわからなかった。本日のお話で条例の必要性を理解することができてよかったです。」といったコメントが寄せられました。
金川めぐみさんの講演
グループワークの様子