イベントレポート りぃぶるフェスタ2024
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
りぃぶるフェスタ2024
講師
りぃぶるフェスタ2024講演会
渡貫淳子さん(調理師/ 第57次南極地域観測隊調理隊員)
開催日時
令和6年11月17日(日) 13:00~15:00
場所
和歌山ビッグ愛 大ホール(和歌山市手平2丁目1-2)
内容
○13時からジェンダー平等推進啓発ポスターコンクール最優秀賞の表彰を行い、賞状と副賞が贈呈されました。
受賞者の皆さん
・小学生低学年の部 和歌山大学教育学部附属小学校2年 平岡 稟麻さん
・小学生高学年の部 和歌山大学教育学部附属小学校4年 兒玉 花栞さん
・中学生の部 田辺市立東陽中学校1年 松村 桃香さん
・高校生の部 和歌山県立和歌山商業高等学校1年 辻本 由希美さん
○ 13時30分からは、調理師で第57次南極地域観測隊調理隊員の渡貫淳子さんを講師に迎え「南極ではたらく~かあちゃん調理隊員になる~」と題して講演会を開催しました。約100人の皆さんが参加され、講師からは、日本全国から集まった性別・職業の違う30人の多様性と言える南極生活の中で1年4ヵ月の間、調理隊員として限られた食材を工夫して調理したことや、隊員とのコミュニケーションのとり方、あらためて感じたことなどについてお話いただきました。
南極生活で感じたこととして、蛇口をひねると水が出る、スイッチを入れたら電気がつくことがあたりまえではなかった。その方たちの仕事を間近で見て、どれだけの労力と時間を費やしているか、ゴミについても減らすことから考えていかないといけなかったのだということも改めて感じたと話されました。
また、南極生活は工夫次第でいくらでも豊かに生活できた。無いなりに、あるものをどう工夫するか、ものがあることや情報があることがイコール私の中の豊かさとは少し変わってきたと話されました。また、コミュニケーションの第一歩は「挨拶」だと話し、円滑なコミュニケーションにより信頼感が生まれ、仕事でもストレスが減り、ストレスが減ると心の余裕に繋がるのではないかと話されました。
また、講師は、家で出てくるご飯が世の中で一番のごちそうだと思うと話し、男女共同参画に関する話題も、たわいもない日常の食事の中の会話だと重くとられずに、こんなことがあったんだよと、少しでもきっかけになるような気がすると話されました。
そして、子育て中の30代の頃に南極に行くことを決めた講師は、最初南極に行きたいと周囲に話したときは反対されていたが、口にしているとどんどん周囲が協力的になり、いろんな情報をくれたり周囲が変化していったことで、自身も少しずつ自分の意識を変化させていったと話されました。最後に、南極生活の中で女性と同じように男性もいろんな思いを抱えていることを知ることができたと話し、自分が何をサポートできるか、相手を尊重する気持ちがあれば、職場や社会においてもっと豊かな表現ができ、認められてくるのではないかと締めくくられました。
○ 各種展示コーナーでは、ジェンダー平等推進啓発ポスターコンクール入賞作品(15点)の展示や、政治や教育などの分野での男女の格差「ジェンダー・ギャップ」について紹介するパネルなどを展示したほか、「女性に対する暴力をなくす運動」期間にちなんで、パープルリボンキャンペーンを行い、女性に対する暴力の根絶をみんなで願いました。また、和歌山県ジェンダー平等推進センター「りぃぶる」の認知度を上げるため、施設紹介のパネルも展示をしました。
【啓発ポスターコンクール最優秀賞表彰式】
【渡貫淳子さん 講演会】
【啓発ポスター入賞作品の掲示】
【パープルリボンキャンペーン・りぃぶるの施設・活動紹介】