イベントレポート「はじめての男女共同参画エキスパンダー養成講座 in有田(基礎編)」
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
はじめての男女共同参画エキスパンダー養成講座 in有田(基礎編)
「新しい扉をひらこう!~人を活かすネットワークづくり~」(人材育成)
講師
開催日
令和元年6月1日(土)・15日(土)・29日(土)10:30~15:30
場所
有田振興局3階大会議室
内容
男女共同参画の知識や視点を持ち地域で活躍する人材(エキスパンダー)を育てることを目的に、有田地域で3回連続の基礎編を開講しました。
講師の市場先生はギターと柔らかな歌声で会場の雰囲気を和ませてくれ、クイズやワーク、DVDなどによって変化をつけて講座を進めてくださいました。
1回目は「ジェンダーチェック」や「ジェンダー川柳」で楽しみながら固定的性別役割分担意識やジェンダーバイアスへの気づきを得ました。また、性の多様性や性的少数者(LGBTI)の人権について学習し、初めて性的少数者について詳しく知った受講者もあり、新しい視点をもつことができました。同性婚について世界と日本の比較をしながら日本はLGBTIへの理解が遅れていることなどを知りました。
2回目には、データから日本の男女の平等度が低いことや共同参画の問題点について考える時間となりました。政治分野で「日本が男女平等を実現するにはあと108年かかると言われている」ことはショッキングな情報でした。午後にはDVD鑑賞をとおして、DVの神話と事実、子供への心理的虐待などを教わりました。デートDVにも言及され、自分の気持ちを言葉で伝えることの重要性、嫌なことを嫌と言えない関係は対等ではないことを学びました。
3回目はワーク・ライフ・バランスについて、日本の長時間労働の深刻な実態をふまえグループで話し合いました。また、映画「クレイマー、クレイマー」をDVDで鑑賞し、様々なトラブルを乗り越え父性が育まれ心が通い合う様に胸が熱くなると同時に、父親も子育てができることを再確認しました。午後は新しい介護の問題として男性の孤立しがちな介護について教わり、認知症の母と家族とのあり方を描いたDVD「折り梅」を観ながら様々な立場から介護の問題を考えるました。受講者からは「知らなかった事を知り、更に知識を深めることができました。」「わかりやすいことばで、温かい気持ちで、ご講演いただき、心が穏やかになりました。ありがとうございました。」などの感想が寄せられました。
この講座で得た知識や視点を活かし、それぞれの新しい扉を開いてくださることを応援します。