イベントレポート「みんなに男女共同参画」提案事業 家族と社会で取り組む包括的インクルーシブ育児環境整備に向けて
講座・イベント情報
講座・イベントレポート
講座名
みんなに男女共同参画」提案事業 家族と社会で取り組む包括的インクルーシブ育児環境整備に向けて
開催日時
①令和5年1月18日(水) 9:30~11:30
②令和5年2月15日(水) 9:30~11:30
場所
①オンライン
②和歌山市中央コミュニティセンター
企画・運営
特定非営利活動法人サードプレイス
内容
「家族と社会で取り組む包括的インクルーシブ育児環境整備に向けて」というテーマのもと、和歌山市の障害児を持つ親、障害児団体、支援者、行政関係者が一同に介し、直接当事者の声を届ける機会を設けること等を目的に講座を開催しました。
行政の政策と、実際に障害児を育児する障害児家庭の要望には隔たりがあります。どうすればその隔たり、バリアを少しでも埋めることができるのかを当事者、そして当事者に関係する人々が集まり、識者を呼び共に考えました。
第1回目は、急遽オンライン開催となりましたが、多くの方に参加いただきました 。
「就学・就園」をテーマに開催しました。前半は基調講演として、日本大学教授の末冨芳氏に、「障害をもつ子どもの権利をあらゆる政策分野で」というテーマでお話いただきました。後半は当事者の声、支援者の声と分け、お互いの思いを共有しました。当事者からは障害児の就学・就園の難しさが具体的にあがりました。事例としては、つなぎあいシートに関すること、保育園入園や児童発達支援・放課後デイサービスを使う際の手続きの煩雑さ、もう少し行政には丁寧に説明して欲しいなど。一方、行政からはシステムに関すること、支援者としてのジレンマが語られました。当事者と支援者がお互いのことを知り、様々な事情や背景などを共有できました。参加者、中でも当事者からは、「こういった会を続けていって欲しい」という強い要望が多くありました。
第2回目は、和歌山市中央コミュニティセンターで開催しましたが、オンライン参加の要望も多かったため、急遽オンラインでも開催しました。
「福祉サービス」をテーマに開催し、前半は基調講演として北海道大学准教授の松澤明美氏に、「障がいのある子どもと家族を中心とした包括的なケア・サービスの提供をめざして」というテーマでお話いただきました。後半は、主に当事者の声、共感を中心に交流会を開催しました。当事者からは障害児者を抱えての生きづらさ、就労の大変さ、行政に対しての多くの不満などが語られました。一方、今回は行政関係者の参加が少なく、支援者側のジレンマなどを聞くことはできませんでした。障害は違えど根底の部分で共感することが大変多く、参加した当事者からは、「引き続き、このような機会を設けて欲しい」と言う声が多く寄せられました。
講座の様子
講座・イベント一覧へ戻る