イベントレポート 「“りぃぶる”語り合い広場 パパの出番です!~10月から『産後パパ育休制度』スタート~」

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イベントレポート

講座名

“りぃぶる”語り合い広場   「パパの出番です!~10月から『産後パパ育休制度』スタート~」

開催日時

令和4年10月1日(土)13:30~15:30

場所

和歌山県東牟婁振興局3F大会議室

講師

工藤 保則さん(龍谷大学社会学部教授)

内容

 10月1日の『産後パパ育休制度』スタートに合わせ、新宮市で、男性の育児・家事参画の推進のための講座を開催しました。講座の構成は、前半は講師の講話、後半は制度説明と参加者からの意見や質問をいただくスタイルで実施しました。また、最後に“りぃぶる”オリジナル絵本「おとうさんのおおきなポケット」をスクリーンでご覧いただきながら読み聞かせをしました。

 講師は、子供が生まれてから、それまでの生活と全く違う人生が始まり、子供の時間を中心に自分の人生をもう一度やり直しているような感覚であると話され、第一子が生まれてから第二子が生まれるまでのエッセ―集「46歳で父になった社会学者」の項目に沿って話を進められました。

講師は自身が育児・家事の専門家ではないが、育児・家事を日常的にする人と言えるかもしれないとし、「子育て=子供の世話+自分たちの日常の生活であること」とわかったと語られ、「自己犠牲を求められるのは常に母親であり、父親は子育てにおいて過剰に評価されることに無自覚な場合が多い」と話されました。女性がしても当たり前として評価されないが、同じことを男性がすると褒められるということが日常に多発しているのではとの気づきを与えてくれました。また、「男性は生活を軽視し、会社(仕事、仲間)を優先することを許され、それを望むことを期待されてきた」と男性が生きる現状を指摘されました。人が生まれてから死ぬまでずっと「〇〇になる」を続けていくことを「社会化」と定義され、講師もこの9年間、家事・育児をすることで父になっていったと述べられました。

 そして、男性がせめてひと月でも育児休業を取得し子供のケアに専念すれば、「わが子はただ可愛いだけの存在ではなく、生々しい‟いのち“として、親に迫ってくる存在である。」ことがわかり、その後の働き方や暮らし方等が変わるはずだと語られました。

 最後に、「育児は楽しむというより(家事を含めて)味わうもので、甘いだけではなく、にがい、すっぱいもある、いろいろな味を味わうものだと思う」と締めくくられました。後半の制度説明、質疑応答や感想の時間では、さまざまな質問やご意見から話が展開し、活発な意見交換の場となり充実した2時間となりました。

 参加者からは「家事も含めた育児について、リアルな話を聞くことができ良かったです。将来、自身が父親となったとき育児を「味わう」ことができるようになりたい。」「本当に優先すべきは、目の前の人が幸せになること、というメッセージは深く心に残りました。」など好評の講座となりました。

       講座の様子1  講座の様子2      

                       講座の様子

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