イベントレポート『“りぃぶる”語り合い広場 多様な性を考えよう~基礎知識と身近な人からのカミングアウト(打ち明け)を受けたなら~』

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イベントレポート

講座名

『“りぃぶる”語り合い広場 多様な性を考えよう~基礎知識と身近な人からのカミングアウト(打ち明け)を受けたなら~』

開催日時

令和4年7月23日(土)13:30~15:30

場所

田辺市民総合センター 4階交流ホール

講師

いわたに てるこさん(カラフルチャイルド代表)

内容

 性的少数者に対する正しい基礎知識を身につけ、理解を深めることを目的に、田辺市男女共同参画センターとの共催による“りぃぶる”語り合い広場を田辺市民総合センターに於いて開催しました。

 初めに、小学生向けDVD教材「いろんな性別~LGBTについて聞いてみよう!~」を10分間視聴し、性には様々なパターンがあること、外見だけでは男女の区別がわからないことなどの気づきを得ました。

講師から「LGBTQ」と「SOGI」の違いについて説明があり、時代はLGBTsという表現から「SOGI」(ソジ)または「SOGIESC」(ソジースク)という誰でも一人ひとりに当てはまる表現に変わってきていることや、性別について固定概念や偏見をもたないことが自分らしく生きられる社会につながることがわかりました。

 講師は自身の子供からカミングアウトされた時の経験について話され、カミングアウトを受け入れることができた背景には、子供に対して幼少期の頃から違和感を感じ続け、セクシュアル・マイノリィティかも知れないという心づもりがあったこと、セクシュアリティに関する教育訓練を積極的に受けていたこと、またそのことを夫婦、家族そして友人等に話せる場があり、そこで否定的なことを言われた経験がほとんどなかったことをあげられました。

そして、「家族の一人からLGBTQだとカミングアウトされたらあなたはどうしますか?」との講師の質問に対し、参加者一人ひとりが「①好意的に受け入れる」「②驚くがすぐに受け入れる」「③時間をかければ受け入れられる」「④受け入れたくないが、しょうがないので受け入れる」「⑤断固として受け入れられない」の5つの選択肢から回答を選ぶことにより、カミングアウトされた時の自身の行動について考えることができました。

さらに、カミングアウトされた親の心理的葛藤について6つの段階があるとのお話しは、カミングアウトされた時の親の気持ちを理解するうえでも、子供への対応の点でも大変参考になるものでした。

 参加者アンケートでは、「自身の子供さんのカミングアウトの話など具体的な話が聞け、大変勉強になりました」、「いわたにさんのお話を聞き、生活の中で思いあたる節があるなということが、我が事のように感じた講座でした。まず、知識を身につけ理解をし、受け入れる体制づくりが必要だなと思いました」、「親の立場として、子供のカミングアウトに至るセクシャリティの違和感をどのように感じ、向き合っていたのかを知る機会にできて良かったです」等のお声をいただき、講師自身の経験も交えてのお話しは、参加者にとって理解しやすく、性的少数者についての学びや気づき、考えるきっかけを得る有意義な機会となりました。

     会場の様子1    会場の様子2     

                      講座の様子

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