イベントレポート　「魅力ある女性リーダー養成講座」

講座・イベント情報

イベントレポート

講座名

魅力ある女性リーダー養成講座

　Part1.スキルアップ講座～アサーティブコミュニケーションを学ぼう～

　Part2.リーダーシップ講座＆ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会

開催日時

Part1. 令和3年1月22日（金）10:00～17:00
Part2. 令和3年2月2日（火）10:00～17:00

講師・パネリスト

Part1. 講師：谷水美香さん（ヒューマン・トータルバランスサポートりんと）

Part2. 講師：本庄麻美子さん（和歌山大学経済学部講師、キャリアカウンセラー）

　　　パネリスト：野村侑加さん（協和プレス工業株式会社管理部部長）

　　　　　　　　多田三千代さん（株式会社ナカヱマネージャー兼ＣＳチームチームリーダー）

　　　　　　　　田村織江さん（太洋工業株式会社製造部生産企画課主任）

場所

和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A

内容

　管理職を目指す女性がリーダーに必要なスキルを身につけるとともに、さまざまな職種の方たちと交流する機会を提供することを目的として、本講座を開催しました。

　 Part.1では、「アサーティブコミュニケーションを学ぼう」と題し、自他尊重のコミュニケーションについてワークショップを行いました。

　講師はまず、アサーティブネスとは、適切な自己主張であると同時に相手の意見にも耳を傾けるものだとし、伝え方の違いで状況が変わることを説明されました。そして、自分自身でいることや自分を表現することなど自己表現の「権利」や、・自分の望みに誠実になる・相手によって態度を変えない・コミュニケーションの責任は自分と相手に半分ずつある・伝えたいことは「私」を主語にして簡潔にする、などの実践の心構えを学んだ後、参加者には表現のクセやパターンを振りかえってもらいました。クセの型は、攻撃型・受身型・操作型・アサーティブ型とあり、私たちは日頃どの型の表現も使っていますが、気がついた時だけでも「アサーティブ型」に変えてみると状況を好転することができると話されました。

　後半は、参加者が具体的に伝えたいことを整理し、それに基づきロールプレイを行いました。参加者からは「日頃から伝え方が難しいと思っていたので、大変勉強になりました。」「すぐに実践できそうなので、活かします！」などの声が聞かれました。

　Part.2では、「リーダーシップ講座＆ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会」として、リーダーシップについての理論講座、実際に県内企業でリーダーとして勤務されているパネリストとの意見交換を行いました。

　「リーダーシップ講座」では、講師から女性リーダーの必要性の背景には、日本が少子高齢化が加速している現状にあると話され、経済を発展させるには・男女ともに働く・短時間で働く・違う条件の人たちで働くことが重要であり、人生100年時代を迎える今、1つの仕事だけをするのではなく、転身や複数のキャリアを積み、本業以外に副業や地域活動などに関わりながら働く形が主流になっていくと説明されました。そんな社会において、現状より将来を見据えた「変革型リーダー」や相手（部下）を思いやり奉仕し導いていく「サーバント・リーダー」には女性が向いていると話されました。

　「ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会」では、実際にリーダーとして働く3人の方に、ライフラインシートを使って、今の役職につくまでの話をしていただき、参加者からの質問に答えてもらいました。ポジティブ思考で仕事に取り組むことや同僚同士のコミュニケーション量を増やすこと、頑張ったことを思い出し自分の成長を感じて欲しいなど、実体験をもとに話されました。

　最後に、パネリストも交えて、目指すリーダー像に向けて自分ができることについて、グループディスカッションを行い、発表しました。

　参加者からは、「自分なりのリーダー像を作ればいいのだと思い気持ちが軽くなりました。」「パネリストの方のお話は大変参考になり楽しく参加することができました。」などの感想をいただきました。

　参加者にとっては、社外のさまざまな業種・異なる年代と交流することで、女性リーダーへの不安・悩みの解消や仕事へのモチベーションアップにつながったものと思います。

　　　　
　　　　　　　　（1月22日）講座の様子