イベントレポート『語り合い広場「‟りぃぶる”やさしいジェンダー講座」』
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
語り合い広場「‟りぃぶる”やさしいジェンダー講座」
①「自分らしく生きよう!」 ②「女性も、あらゆる分野で活躍できる!」
開催日時
令和2年10月3日(土)、10月17日(土) 13:30~15:30
場所
和歌山県男女共同参画センター‟りぃぶる”会議室A
講師
講師:市場 恵子さん(社会心理学講師・カウンセラー)
ゲストスピーカー:大塚 愛さん(子ども未来・愛ネットワーク代表)
内容
男女共同参画やジェンダーについて広く知っていただくため、市場恵子さんに2回にわたってお話しいただきました。講座は、ギターの弾き歌いを交え和やかな雰囲気の中進みました。
1回目の「自分らしく生きよう!」では、自分らしく生きるためには、その根源に自尊感情や自己肯定感を持つことが大切である。自尊感情や自己肯定感を脅かすものとして、他者との比較や評価、支持や命令、抑圧や支配、暴力や差別、ジェンダーなどの外的抑圧があり、逆に育むものとして愛情、受容、共感、援助、尊重、肯定などがあり支援してくれると丁寧に説明されました。そして、外圧にあらがい抑圧や差別を押し返す内面の力が‟エンパワメント”だと解説されました。
また、日常の中のジェンダーを具体的にあげ、どのようなことから不平等が起こっているかなどをわかりやすく話されました。
2回目の「女性も、あらゆる分野で活躍できる!」は、特に日本において女性の参画が遅れている政治分野にスポットを当て、市場恵子さんの講演と市場さんの長女で子ども未来・愛ネットワーク代表であり、岡山県議会議員の大塚愛さんのお話で構成しました。
はじめに、市場さんは男性中心社会の日本の現状を「大臣の女性比率」や「女性の就業率は7割だが、その半数以上は非正規雇用であること」などを示され、女性には下からは見えないが管理職に上がろうとすると行く手を阻む‟ガラスの天井”があると指摘されました。
ゲストスピーカーの大塚愛さんは、福島県で自給自足の大工さんの生活から東日本大震災によって郷里の岡山に帰られ、市民活動を経て県議会議員になられた経緯を自然体で話されました。その中で、最初は反対していた夫が次の選挙では応援してくれたことや子供たちのケアと議員の仕事の両立などを自然な流れの中で頑張ってこられた様子や思いを熱く語られました。
参加者からは、「子供にもしっかりと学ばせられるように更に自分も学ぼうと思いました」や「目につくようクオータ制をやってみること。10年限定でも導入すればと思う。また定時退社、土日休日も固定した方が女性が活躍しやすいと思う」などの感想をいただきました。
市場 恵子さん 大塚 愛さん 講座の様子