イベントレポート 男女共同参画ワールド・カフェ~大学生と社会人の本音ミーティングin和歌山2020~
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
男女共同参画ワールド・カフェ~大学生と社会人の本音ミーティングin和歌山2020~
開催日時
令和2年10月24日(土)13:30~16:00
講師
講師・ファシリテーター:金川 めぐみ さん(和歌山大学経済学部准教授)
オブザーバー:本庄 麻美子 さん(和歌山大学経済学部講師)
場所
和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A
内容
昨年までは大学生のみの参加でしたが、今年は大学生に加えて社会人(県女性活躍企業同盟参加企業・団体の社員等、県職員)にも参加してもらい計23人が“りぃぶる”会議室に集まり「男女共同参画ワールド・カフェ~大学生と社会人の本音ミーティングin和歌山2020~」を開催しました。
これは、男女共同参画社会の現状を知ってもらい、男女共にいきいきと人生を送れる社会について理解を深め、今後に生かしてもらうことを目的に企画したものです。
「ワールド・カフェ」方式とは、少人数のグループで1ラウンドごとにホストのひとりを残して、他の参加者が“旅人”として他のグループへ移動する(席替えをする)方式で、あたかも全員と話しをしているような効果が得られる手法のワークです。
当日も、4人(一部5人)で1グループとし、5グループを作って進めました。
はじめに、「私の未来想像シート」へ働く上の優先順位などについて記入してもらいました。その後、和歌山大学経済学部准教授の金川さんに男女共同参画の共通認識をもつためのミニミニ講演でお話いただきました。金川さんは、6つの数字をクイズ形式で提示され、参加者に問われたあと、日本の男女共同参画の現状や経済・政治分野における女性の参画の遅れ、育休取得率及び家事育児時間の男女差などの現状を分かりやすく説明され、参加者の共通認識が得られました。
続いて、金川さんのコーディネートのもと、参加者は簡単な自己紹介の後、テーマ1『男女でどのような違いや共通点がありますか』について、第1ラウンド・第2ラウンドと席替えをして、違うメンバーで話し合い、テーマ2『あなたの理想の未来を実現するにはどうしたらいいでしょうか?』について、第3ラウンド・第4ラウンドと話し合ってもらいました。
第4ラウンドでは最初のグループに戻り、まとめとして、テーマ2を実現するためのフレーズやキャッチフレーズをプレゼンテーションしてもらいました。「選択できる未来を!」「知見をひろめてたくさんの経験をしよう!」など選択できる環境を作ることが重要であり、選択するには学力や知識や経験が必要である。理想の未来を実現するためには知見を広めることが必要でこのような機会に参加することも重要であるなどプレゼンテーションを行いました。最後に、オブザーバーの和歌山大学経済学部講師の本庄さんからご自身の経験を交えたお話やアドバイスをいただきました。
社会人にも参加してもらうという初めての試みでしたが、参加者は非常に熱心に意見交換を行いました。
参加者アンケートの『これまで、男女で不平等だと感じたことはありますか』との問いでは、何度もある(あった)と、一・二度ある(あった)と答えた人は95%でした。さらに、ある(あった) と回答した人に、『それはどんな時、どんな場面だったか』を聞いた問いでは、「自分の将来の夢を話すと、「女の子なら主婦になれ!」「資格をとれ!」というふうに性別を理由に否定されたこと」、「兄がいるけれど、掃除・食事は基本私が任せられる。男子は力のある仕事や活発なことをしているけれど、私もやりたい」、「異動や昇進など」との回答があり、まだまだジェンダーによる偏見があると感じます。
また、「学生と社会人という違う立場・見方の者で意見交換でき良かったです」、「様々な人の意見を聞いて自分の考えを改めて整理することができました。企業の方もいて先輩の意見として色んな話を聞けてとてもよかったです」という意見がありました。
金川 めぐみ さん 講座の様子