イベントレポート『語り合い広場「-助産師さんと考えよう-子供への性と命のつたえ方」』
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
語り合い広場「-助産師さんと考えよう-子供への性と命のつたえ方」
開催日時
令和2年10月4日(日)13:30~16:00
場所
海南市海南保健福祉センター 2階 多目的ホール
講師
中西 理予さん(開業助産師)
内容
「生」の大切さとともに「性」についての正しい知識を、まずは大人が学び、それを次世代の子供たちに伝えていくことを目的に講座を開催しました。
当初、会場を海南nobinos、定員を20名で開催予定でしたが、広報を始めて2~3日で半数以上のお申込みがあると同時に保育のお子さんが10人を超えたこともあり、定員を増やし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場を隣接する海南市海南保健福祉センターに変更して開催しました。
講師は、まずは「生」の誕生について考えてもらいたいと、「ハッピーバースデー 3.11」の動画を鑑賞しました。その後、妊娠の仕組みや胎児の成長、またLGBTQについても触れられました。女性も男性もお互いがお互いの身体のことを理解し、お互いに思いやれる人であってほしい、またプライベートゾーン(水着を着たときに隠れる部分)は自分の大切な部分であり、人に触らせてはいけないし、見せたくない、触られたくないという思いも人に伝えられるようにしてほしいと述べられました。
また、性犯罪について、子供たちに加害者にも被害者にもなってほしくないという思いのもと、家庭で性について語り合える環境ができていると、万が一、被害にあったときにもそれを恥ずかしがらずに伝えることができるため、普段から生命や性について親子で気軽に話せるようにしておいてほしいなどと思いを語られました。講師は子供たちに性を伝えるとき、文字が少なく、目で見て理解しやすい絵本をよく使用するとのことで、実際に使っている絵本を紹介してくださいました。
参加者からの「赤ちゃんはどうやってできるの?と聞かれたときの説明の仕方」「兄妹(姉弟)で何歳まで一緒にお風呂に入っていいか?」「性感染症予防のために思春期の子供にはどんな具体的なことを話したらよいか?」などの質問 に対して、個人差があるものの、親子で向き合って話すことが大切、子供から唐突に質問された時は、「大事な話だから今度話そうね」といって、その機会を生かしていくことが大切と話されました。
最後に講師は、親だからといって完璧な答えは持っていない。子供が1人で悩まないように一緒に考えていくことや話し合える関係性を作ることが大切であるとまとめられました。
今回は子育て中の方が多く、ご夫婦で参加してくださる方もいらっしゃいました。「生まれてきたことは奇跡で、何よりもまず自分を大切にしてほしいこと。嫌なことは嫌と言うこと。性について話すことは決して恥ずかしいことではないと伝えたいです。」「自分を大切にでき、相手を大切にできることで虐待やDV、性暴力、いじめも少なくなってより良い社会になっていくと思うので、本当に大切な話だと改めて思いました。」などの感想をいただきました。
講座の様子