イベントレポート　ヒューマンライブラリーりぃぶる

講座・イベント情報

イベントレポート

講座名

ヒューマンライブラリーりぃぶる

開催日時

令和2年1月25日（土）13：30～15：30

場所

和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”会議室C

内容

　ヒューマンライブラリーとは、2000年にデンマークで始まり、誤解や偏見を受けやすく、生きづらさを抱える人々を「生きている本」として貸し出し、対話をとおして多様性を認め合うことを目的とした事業です。りぃぶるでは、男女共同参画の視点から「生きている本」を貸し出すことで、図書館で本を読むように直接対話し相互理解を深め、多様な価値観や生き方への理解とジェンダーに気づく機会をもってもらおうと実施しました。

　今回の「本」は6人で一度に貸し出す（会場で話す）「本」は4人、「本」との対話時間は1回30分で全3回、1人の「本」に対して読者は3人～7人としました。「本」のプライバシーを守るために、受付時、参加者には、利用規則（同意書）を読んでもらい、同意書に署名して提出してもらう仕組みを取りました。

　今回の語り手「本」として、
　A.車椅子生活を送りつつ児童文学作家として活躍する女性
　B.自分らしく働くために起業した方
　C.幼稚園教諭から社長になった女性
　D.ギャンブル依存症の家族を抱える方
　E.国際結婚し日本に住むミャンマー出身者
　F.元不登校の社会人
以上の6人の方に来ていただきました。語り手は時々参加者らに質問を投げかけたり、逆に質問された内容に丁寧に応じたり、参加者同士で共感し合い笑いが起こる場面などもありました。全3回で延べ72人の方にご参加いただき、「その人それぞれの人生や苦悩、そこから見つけ出した答えなど聞けてよかったです」「お一人おひとりの生の声がとても心にひびきました」などの感想をいただきました。

　「本」となってくださった語り手からは、「貴重な体験をさせていただき感謝しています」「当日のあたたかい雰囲気や参加者の様子など、非常に話しやすい環境であり、しっかり伝えることができたと思います」などのお言葉をいただきました。今後も和歌山でヒューマンライブラリーを通して男女共同参画の理解を深めていただけるように、継続してまいります。

　ヒューマンライブラリーの様子　