イベントレポート 魅力ある女性リーダー養成講座
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
魅力ある女性リーダー養成講座
Part1.スキルアップ講座~アサーティブコミュニケーションを学ぼう~
Part2.リーダーシップ講座&ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会
開催日時
Part1. 令和2年1月15日(水)10時~17時
Part2. 令和2年1月21日(木)10時~17時
講師
Part1. 谷水 美香さん(ヒューマン・トータルバランスサポートりんと アサーティブコミュニケーショントレーナー)
Part2. 本庄 麻美子さん(和歌山大学経済学部講師)
場所
和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A
内容
管理職を目指す女性がリーダーに必要なスキルを身につけるとともに、さまざまな職種の方たちと交流する機会を提供することを目的として、本講座を開催しました。
Part1では、「アサーティブコミュニケーションを学ぼう」と題し、自他尊重のコミュニケーションについてワークショップを行いました。
強いモノ言いになりがちな「攻撃型」、相手のことを考えすぎて自分の意思を伝えられない「受け身型」、遠回しな表現で相手に察してもらおうとする「操作型」というコミュニケーションの型は、性格ではなく癖であり、練習によってアサーティブに変えることができると話されました。
そして、アサーティブなコミュニケーションを実践するため、
「誠実」自分の感情に正直になる
「対等」人それぞれの尊厳は等しく同じであり、相手によって態度を変えない
「自分側の責任」相手とのコミュニケーションの半分の責任は自分にある
「率直」長くならないよう簡潔に整理して伝える
の4つの心構えを説明されました。
参加者は、上司への相談や部下への注意など、それぞれの職場で上司や同僚、部下に言いたいことを書き出し、簡潔に伝えるため内容を整理し、3人一組でロールプレイを行い、アサーティブ表現の訓練をしました。
Part2では、「リーダーシップ講座&ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会」として、リーダーシップについての理論講座、実際に県内企業で勤務されているパネリストとの意見交換を行いました。
「リーダーシップ講座」では、「なるべく男女とも働く」「なるべく短時間で働く」「なるべく違う条件の人をそろえる」という人口減少期に経済発展しやすい働き方からも、今、女性リーダーが求められていると話されました。リーダーシップの定義は、メンバーのモチベーションや能力を修正するなど、2人以上のメンバー間の相互作用であり、リーダーとは変化・影響を与える人であると説明されました。そのため、リーダーは部下に指示・命令して集団を動かす支配型リーダーだけではなくさまざまな型があり、部下を観察し重んじてあたかも心理的な取引・交換のように部下を向き合う「交換型リーダー」、将来のヴィジョン・メンバーの内面の価値観を重視する「変革型リーダー」、メンバーの意見をくみ上げる「サーバント・リーダー」などを紹介されました。
ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会では、まず、各パネリストからライフラインシートを使ってこれまでの経歴・人生の転機・現在、そして、今後実践していきたいことなど自己紹介をしていただきました。参加者からの質問は、聞きたいことを付箋に書いてもらい、仕事・リーダーとして・プライベートの3つに分類してパネリストにお聞きしました。昇進や異動などの仕事について、「年上男性の部下とのかかわり方」「部下への指導で工夫していること」「女性リーダーがあたりまえにするための男性の意識改革は?」といった管理職の悩みだけでなく、「子育て・家事の夫のサポートはどれくらいあった」「子供の授業参観などの行事で仕事を休めたか」といった家庭についても質問が多く挙がり、参加者がこれから働き続けるにあたっておおいに参考になったと思います。最後に、パネリストも交えて、目指すリーダー像に向けて自分ができることについて、グループディスカッションを行い、発表を行いました。
参加者アンケートで「同じような悩みをもっている人が多かったので、少し安心しました。」「リーダーシップ講座の後に、企業の管理職の方のお話しを聞けたので、自分自身のモチベーションアップにつながりました。」「パネルディスカッションで3人の女性管理職の方々から率直に体験談をシェアしていただけたのがとても勉強になりました。」という声が寄せられたように、社外のさまざまな業種・異なる年代と交流することで、女性リーダーへの不安・悩みの解消や仕事へのモチベーションアップにつながったものと思います。
(1月15日)講座の様子 ロールプレイの様子
(1月21日)講座の様子 パネルディスカッションの様子