イベントレポート キャリアデザイン講座「ハッピーキャリアデザイン~自分の生き方・働き方を計画~」

講座・イベント情報

イベントレポート

講座名

キャリアデザイン講座「ハッピーキャリアデザイン~自分の生き方・働き方を計画~」

開催日時

和歌山会場:令和元年11月21日(木)10時~17時
田辺会場:令和元年11月27日(水)10時~17時

講師

諸田智美さん(特定非営利活動法人女性と仕事研究所代表理事・女性と仕事コンサルタント)

場所

和歌山会場:男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A
田辺会場:情報交流センターBig・U 研修室1

内容

女性社員がキャリアデザインを意識し、働き続けることができるように「ハッピーキャリアデザイン~自分の生き方・働き方を計画~」の講座を開催しました。

はじめに、諸田さんから、キャリアデザインとは「自分の生き方や働き方について具体的に構想し計画を立てること」であり、「自分を知ること」「女性と仕事について社会現象を理解する」「社外の人とつながること」「他人からのアドバイスを聞くこと(少なくても3人以上)」などがキャリアデザインに役立つと説明されました。

まず、参加者は自分のこれまで担当してきた仕事などのキャリアを諸田さんオリジナルワークシート「ハッピーキャリア整理」で見直しました。そして、ワークシートを見て気づいたことをグループで話し合い、自分のハッピーキャリアを再確認しました。ハッピーキャリアは人それぞれであり、同じ仕事でも人によって受け取りかたが異なるのだから、自分のハッピーキャリアを伸ばしていければ職場の同僚ともwin-winの関係を築けることがわかりました。次に、自分が大事にしたいもの、自分の能力チェックのワークをすることで、自分の長所・特性をレーダーチャートに描くことで「自分を知る」ことができました。

午後からは、女性と仕事について社会現象を理解するため、改善しつつあるが地域格差が大きく残っている女性の年齢階級別労働力率のM字カーブ、先進国で最低水準の女性管理職の比率など、ジェンダーギャップ指数149か国中110位(2018年度)の現状について学びました。女性のキャリアを阻害してきた要因として、終身雇用・年功賃金などの日本的雇用慣行、「家事・育児(介護)は女性が担うべき」といったジェンダーバイアス、「女性は結婚や出産を機に退職する」「非正規雇用の女性は、非正規雇用を柔軟な働き方であると考えて選択している」といった無意識のバイアスがあると説明されました。無意識のバイアスは、誰もが潜在的に持っているもので、知らず知らずのうちに固定観念となってしまうので、グループワークでは、自分が持っている、これまで経験した無意識のバイアスを出し合いました。

日本的な雇用慣行に対しては、

 ○管理職が(男性にも)育児・介護休業制度を周知徹底すること

 ○管理職が仕事にやりがいを持たせ、将来の会社の期待を常日頃から話すこと

 ○WEBや書籍などで複数のロールモデルのいいとこどりすること

ジェンダーバイアスに対しては、

 ○夫の男性社員が出産休暇・育児休暇をとり、そして、職場復帰時に仕事へ生かせる体験を職場で共有すること

 ○家事・育児をひとりで抱え込まないこと

を解決策として挙げられました。また、無意識のバイアスを固定観念にしないためにも、年に1回は働く女性の交流会やセミナーに参加すること、家でも職場でもない第3の居場所をつくることが有効と話されました。

最後には、自分のキャリアビジョンとアクションプランを考え、「ハッピーキャリア宣言」として、目標とする生き方、三年後のキャリア目標、そのための行動計画をひとりひとり宣言しました。

自分のキャリアプランについて考える機会だけでなく、普段の業務ではなかなか持てない社外・異業種の方と話しをする機会となり、様々な話、意見を聞くことで視野を広げることができたと思います。

 講座の様子1 講座の様子2
                       講座の様子
 

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