イベントレポート 語り合い広場「―助産師さんと考えよう― こどもへの性と命の伝え方」
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
語り合い広場「―助産師さんと考えよう― こどもへの性と命の伝え方」
開催日時
令和元年12月7日(土) 13:30~15:30
講師
中西 理予さん(開業助産師)
場所
田辺市民総合センター
内容
「生」を知ると同様に「性」についての正しい知識を、まずは大人が学び、それを次世代の子供たちに伝えていくことを目的に講義とワークショップの講座を開催しました。
23人の方が参加してくださり、子育て中の方はもちろん、仕事として子供に関わっている方のニーズの高さがうかがえました。最初に、「ハッピーバースデー 3.11」の動画を鑑賞し、赤ちゃんが生まれるまでの約280日間を母親のお腹のなかでどのように成長していくかを実寸大の胎児の人形などを用いながら話されました。普段小学校や中学校で性教育の授業を行っている中西さんは、第二次成長期である思春期の子供たちに対し、女の子には「月経」があり、自分で月経の周期を管理できるように伝えていること、男の子には性器が外に出ている理由を話すとともに大きさや形の悩みを聞き、性器の大切な役割を伝えるようにしていると語られました。
中西さんは絵本を使って身体や命の大切さを伝えることや、子供の幼いころから自分の身体に関心をもった時には、「命」や「性」を伝えるチャンスと捉えて何度も繰り返し話していくようにと語られました。また人間は動物と違い、「共感」し、「ふれあい」を通して気持ちを和ませることができ、「コミュニケーション」をとることで、思いを通わせることができることから、生まれてきたことをプラスのイメージとして繰り返し伝え続けることや日常の様々なテーマを日頃から家族で話し合えるように意識しておくことが大切だと説明されました。また、子供がTVやYoutube等からどんな情報を得ているかを把握しておくことや性暴力のニュースなどを一緒に見たときは、親としてどう思っているかの考えを伝えることも大切と付け加えられました。
20代から70代までの各年代の方が参加され、幅広い層から関心が高い講座となりました。講師の話は大好評で、講座終了後も講師に質問をしたり、講師が持参された絵本や教材を手に取ったりする姿が見られました。参加者からは、「性については秘めたものと思っていたが、心が生きる、イキイキすると言う事。明るく話し合えたらいいと思いました。」「(子供が)生まれた時の感動を思い出して良い時間をすごしました。」などの声をいただきました。
中西 理予さん 講座の様子