イベントレポート「はじめての男女共同参画エキスパンダー養成講座in橋本(実践編)」
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
はじめての男女共同参画エキスパンダー養成講座in橋本(実践編)
開催日時
令和元年7月20日(土)、8月3日(土)・24日(土)10:00~15:00
場所
橋本市教育文化会館4階 第5展示室
講師
鳥渕 朋子さん(アクト研究室代表)
内容
昨年橋本市で開催した男女共同参画エキスパンダー養成講座(基礎編)の受講者を中心に、実践編を開催しました。
初日は昨年の復習とディズニーの「シンデレラ」を題材に情報リテラシー(※1)について考えました。ディズニー映画のシンデレラは王子様に愛され結ばれることで幸せになるという受け身の女性として描かれていましたが、その後の「美女と野獣(2017年)」や「アラジン(2019年)」では能動的で自立した女性が、「アナと雪の女王」では自分らしく生きる女性が登場しています。時代によって、ディズニーが描く女性像は変化し、発信するメッセージも違っています。このように、情報には送り手の意図が反映されているので、私たちは情報を鵜呑みにせず、自分の視点で捉えて見極めることが重要だと学びました。
2日目はグループや団体の運営に役立つ円滑なミーティングの進め方として、会議の「目的」を明確にするためのポイントや参加者が積極的に参加できる場作りなどファシリテーター(※2)の役割と基本スキルを学びました。そして実際にファシリテーターを体験しながら、ワークショップ形式で企画書案を作成しました。
最終日は、男女共同参画の視点を入れて企画をブラッシュアップし企画書を完成させ、グループ毎に発表しました。『高齢期の元気な暮らし方』『子育て参画』『地域のつながり』『家族のコミュニケーション』という、地域課題を改善し、暮らし良い地域にするための実現可能な4つの企画書ができました。
参加者からは、「先に進むのがとても楽しく感じながら参加出来ました。」「まだまだ知らないことが多いと思うので充分とは言えないが、ジェンダー視点についての学びは大きかった。」「基礎から復習してジェンダーについて学ぶことができとても勉強になりました。企画は自分の苦手とするところでしたが、1つずつていねいに実践しながらすすめていただき、とてもよかったです。」などの感想をいただきました。企画が実現するのを応援するとともに、期待しています。
※1情報リテラシー:情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を主体的に選択、収集、活用、編集、発信する能力のことをいう。
※2ファシリテーター:「物事を容易にする」ことを意味するファシリテイトという動詞から発生した言葉で、中立な立場で会議などを進行する存在のことをいう。
講座の様子 鳥渕朋子さん