イベントレポート「シアターCafé“りぃぶる”」
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
シアターCafé “りぃぶる”「マダム・イン・ニューヨーク」鑑賞会とミニ交流会
開催日時
令和元年7月28日(日)13:30~16:10
場所
“りぃぶる”会議室A
内容
映画という気軽に参加できる形式で男女共同参画の視点から様々なこと考える機会となりました。
夫と二人の子供、夫の母と暮らすインドの主婦シャシが主人公で、ストーリーは朝の食事準備風景から始まります。彼女は料理上手で贈答用のお菓子を手作りして販売するほどの腕前ですが、英語が苦手なためにコンプレックスをもっています。また夫からは対等に扱われず、娘からは英語が原因で学校の三者面談に来ることを恥ずかしがられ自尊感情が傷ついています。そんな時、ニューヨークに住む彼女の姉から姪の結婚準備の手伝いを頼まれ、家族をおいてひと足先に米国へ渡ります。そこでも英語の壁でトラブルになり落ち込みますが、一念発起し皆に内緒で英会話教室へ通いだします。教室には様々な国や人種の人、性的少数者がいて。多様性を受け入れつつ皆で学ぶうち、シャシはしだいに誇りと自信を取り戻していくと言うお話です。
ミニ交流会では、14人の方が参加され活発な意見が交わされました。子育て中の参加者は、主人公の「愛情より尊重が欲しい」という言葉が印象的だったとし、それぞれの価値観を尊重することが大事だと思うと話されました。また自己肯定感が失われていく主人公に共感したという意見や、日本にも主人公のような人はいるのではないかなどの意見もあり、自己肯定感への関心の高さが窺われました。英会話教室の仲間の立場の違いを認め、気持ちが通じ合っていることに感動したという意見もあり、国、人種、性的少数者など多様性を受容することが大切だという気づきもありました。夫婦間での対等な関係、家族であっても尊厳はまもられるべきだということ、自尊感情の大切さ、自信をもつことが自分らしさに繋がるなど多くの気づきを得た中身の濃い時間となりました。
上映会の様子