イベントレポート(平成30年度「みんなに男女共同参画」提案事業「セクシュアルマイノリティの子供達について考える講座)
講座・イベント情報
講座・イベントレポート
講座名
「みんなに男女共同参画」提案事業「セクシュアルマイノリティの子供達について考える講座
開催日時
平成30年11月3日(土・祝) 13:00~16:30
場所
田辺市市民総合センター 2階交流ホール (田辺市高雄1-23-1)
講師
NPO法人チーム紀伊水道 倉嶋麻理奈(くらしま まりな)さん、安西美樹(あんざい みき)さん、津村雅稔(つむら まさとし)さん
内容
セクシュアルマイノリティの子供が抱えている悩みや問題を知ってもらうことで、性のあり方に関わらずすべての人が平等に参画できる社会を目指すことを目的に今回の講座を開催しました。
講座に先立って、NPO法人チーム紀伊水道が昨年度作成した「セクシュアルマイノリティきそきそテキスト」を、より分かりやすくするため内容を見直し、さらに全ページをカラーにして改訂しています。
講座の1時間目は、このテキストを使用してセクシュアルマイノリティの基本事項についてチーム紀伊水道の倉島麻理奈さんが解説しました。
2時間目はトランスジェンダーの当事者である安西美樹さんが性自認に関して幼少期から悩んできたことや大人になってからは周りの人たち、特にセクシュアリティについて悩む若い人たちから相談を受けたことについて経験談を講演し、3時間目はゲイの当事者である津村雅稔さんから性的指向について幼少期から悩み、葛藤してきたこと、友人や両親へのカミングアウトをどのように行ってきたのかの経験談を話しました。
その後、4時間目の質疑応答では、「セクシュアルマイノリティについて児童・生徒に授業等でどのように伝えていくのが良いか」、「セクシュアリティについて差別している言動を身近で見聞きした時にはどのように関わるのが良いのか」等、学校現場や日常生活におけるセクシュアルマイノリティについての扱いや当事者との接し方について質問がありました。
5時間目ではチーム紀伊水道が定期的に行っている交流会形式で参加者同士の自己紹介と今回の講座の感想や意見交換を行いました。
講座後のアンケートを通じて、「当事者として悩んでいる児童・生徒にはロールモデルが必要。学校にどんどん講演に行って、セクシュアルマイノリティの啓発をしてほしい。」といった感想が寄せられました。
りぃぶるでは、今後もセクシュアルマイノリティについての普及啓発のため、各種講座や啓発イベントを実施してまいります。
1時間目の講師、倉嶋麻理奈さん
2時間目の講師、安西美樹さん
3時間目の講師、津村雅稔さん
会場に展示された各種啓発ポスター