イベントレポート(平成30年度魅力ある「女性リーダー」養成講座)
講座・イベント情報
講座・イベントレポート
講座名
魅力ある「女性リーダー」養成講座
開催日時
パート1 平成30年9月26日(水曜日)10時~17時
パート2 平成30年10月23日(火曜日)10時~17時
場所
和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A
講師・パネリスト
Part.1 講師 尾﨑 礼佳さん(ウェルビーイングジャパン ファシリテーター)
Part.2 講師・コーディネーター
本庄 麻美子さん(和歌山大学経済学部助教)
パネリスト
硲石 都茂子さん(損害保険ジャパン日本興亜株式会社和歌山支店 課長)
熊谷 仁美さん(株式会社インテリックス ジャストカーテン事業部 ジャストカーテンプレミアム県庁前店 店長)
上本 賀代さん(株式会社サイバーリンクス 総合管理部 総務企画課 課長)
内容
管理職を目指す女性がリーダーに必要なスキルを身につけるとともに、色んな職種の方たちと交流する機会を提供することを目的として、本講座を開催しました。
Part.1では、「リーダーとして求められるコーチングを学ぼう!」と題し、「スキルアップ講座」を行いました。
まず、「リラックスして明るく楽しく」「笑顔と拍手」「脱線歓迎」「守秘義務」「失敗歓迎」をグランドルールに、オリエンテーションを行い、自身の思う魅力ある女性とは・女性リーダーとはどのような女性かを発表してもらいました。その後、コーチングとティーチングの比較、使い分け(コーチング:答えは自分の中にある、自ら考え自ら行動を起こすことを支援する、引き出す、緊急性を要するときには適さない/ティーチング:答えを持つ者が持たない者に分け与える、教える・指示する・導く、過度に行うと意欲が減少し受動的になる)を学びました。
コーチングの3原則(1)答えは相手の中にある (2)コーチはそれを引き出すだけ (3)100%相手の味方でいる を土台として、アクティブリスニング(相手の安心感を高め、自発性を引き出す傾聴)を理解し、「人生を聴く」として、2人組で話し手・聞き手それぞれの役割に分け、セッションを繰り返し行い、その都度、話してみて気付いたこと、聴いてみて気付いたことを発表・共有し理解を深めました。
Part.2では、「リーダーシップ研修&ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会」を開催しました。
午前は、本庄さんによるリーダーシップ研修を行いました。リーダーシップとは人を指導・統率する能力・行動力・影響力のある人で、その役割としては 1.外へ(集団と外界との良好な関係作り) 2.上へ(上司への働きかけ) 3.下へ(集団についてきてもらい、まとめるリーダーとしての本質的役割)の3つの役割があると説明されました。そして、自己に向けたリーダーシップ(自らを立たせる・律する・導く)をセルフ・リーダーシップ、他者に向けたリーダーシップ(集団・組織・社会を導く)をインターパーソナル・リーダーシップといい、セルフ・リーダーシップがきちんとできている人は自分の中にブレない信念がある、自身の土台がきちんとできている、周囲はそういう人にこそ、ついていきたくなるということで、まずはセルフ・リーダーシップが重要であると説明されました。
また時代背景が変わると求められるリーダー像も変わるということで、最近のリーダーシップ理論で「サーバント・リーダーシップ」という考え方もあると説明されました。サーバント・リーダーシップとは、リーダーである人が「まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という考え方で、相手に対する思いやりの気持ち、思いやりの行動が先にくるようなリーダーであると説明されました。最近ではそういったリーダーが信頼されやすく、付いていきたくなるという流れがあると説明され、皆さんも「リーダー」ということを重く考えすぎず、自分に合ったリーダーシップをとれば良いとまとめられました。
午後は、県内で実際にリーダーとして活躍されている3名の女性をパネリストとしてお招きし、本庄さんの進行により、これまでのご自身の経験をお話頂いた後、受講者からの質問に答えるという形でパネルディスカッションを行いました。
質問タイムでは、自身のモチベーションをどのように保っているか、年の離れた部下にどう対応するか、女性管理職ならではの面倒くささ、または良いところは何か、など様々な質問があり、それぞれの質問に対して、三者三様の答えをしていただきました。パネリスト3名が接客業であったり、事務職であったり転職経験など、皆さんタイプがバラバラでしたので、どういうタイプ、生き方もイメージできて良かったという感想もいただきました。パネルディスカッション終了後は、受講者のグループワークにパネリスト3名も助言者として参加していただき、更に交流を深めました。
2回の講座を通し、アイスブレイクやグループワークなどで、社外の様々な職種、年代の方と交流し、思いや考えを聞くことができて勉強になったという声が多く寄せられました。受講者それぞれが「自分らしいリーダー像」をイメージする良いヒント・きっかけになったのではないでしょうか。
Part.1 講座(9月26日)の様子
Part.2講座(10月23日)の様子