イベントレポート(平成30年度キャリアデザイン講座)
講座・イベント情報
講座・イベントレポート
講座名
キャリアデザイン講座
「 女性の継続就業~キャリア形成の意識づけ~ 」
開催日時
田辺市会場 平成30年10月 4日(木)10時~17時
和歌山市会場 平成30年10月11日(木)10時~17時
場所
田辺市会場 情報交流センターBig・U 研修室1
和歌山市会場 男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A
講師
諸田 智美(もろだ さとみ)さん
(特定非営利活動法人女性と仕事研究所代表理事・女性と仕事コンサルタント)
内容
女性社員(入社5年未満程度)が社外で研鑽を積み、キャリア形成の意識付けすることを目的に、「女性の継続就業~キャリア形成の意識づけ~」と題して本講座を開催しました。
まず始めに、キャリアデザインとは、「自分の生き方や働き方について具体的に構想し計画を立てること」と説明され、諸田さんご自身の豊富なキャリア、ご自身の体験から、今後の人生で、キャリア形成について悩んだり、迷ったりしたときは最低5人に相談しましょう、というところから始まりました。そして、日本の女性は自分をアピールすることが苦手な方が多いと話され、その後、見本として、自己アピールを含めた自己紹介をされました。「受講生の皆さんは自分の長所を相手にはっきりとアピールできますか?」ということで、一人ずつ自己紹介とアピールポイントを発表していただきました。
次に、キャリアデザインの方法として、1.自分のキャリアを整理する 2.自分の大事にしたいものを知る 3.自分の能力再発見 が必要と話され、この3つを「ハッピーキャリア整理」、「大事にしたいもの」、「成功する女性に共通する10ポイント」「能力チェック」の4つのワークシートを使って、セルフワークを行いました。1.自分のキャリアを整理するでは、横軸「成果あり」「成果なし」、縦軸「楽しい」「楽しくない」とし、仕事を「ハッピーキャリア」=「成果あり」「楽しい」、「チャレンジキャリア」=「成果なし」「楽しい」、「ネクストキャリア」=「成果あり」「楽しくない」、「スクラップキャリア」=「成果なし」「楽しくない」の4つに分類し、どのようにして「ハッピーキャリア」を増やすかなどをグループで話し合い、それぞれ発表しました。「チャレンジキャリア」は成果を出すように工夫をすることで、すぐに「ハッピーキャリア」になる。「ネクストキャリア」は、自分が楽しくなるようにするのはどうしたらよいか、工夫次第でハッピーキャリアにも、スクラップキャリアにもなり得る。「スクラップキャリア」については、思い切って捨ててしまっても良いのではないか、などの意見が出ました。
午後からは、女性と仕事について社会現象を理解するということで、日本固有のM字カーブ、女性管理職の比率がどれほど少ないか、ジェンダーギャップ指数144か国中114位、政治参画において、男女差が大きいという事を学びました。学んだ上で、女性のキャリアを阻害してきた要因・課題と、その課題解決のための具体策を話し合いました。具体策例としては、○管理職が、育児(介護)休業制度を周知徹底する、仕事にやりがいを持たせ、将来の会社の期待を常日頃から話す 〇本人がWEBや書籍などで複数のロールモデルのいいとこどりをする 〇管理職が妻が出産した男性社員に出産休暇、育児休暇を勧める などを例にあげ、さらに、「育児休暇をとった男性社員が、職場復帰時に仕事へ活かせる体験をチームに共有する」ことが特に大切だと説明され、実際に育児休業を取得した男性職員(男女共同参画センター職員)による体験を共有しました。
最後には、5つ目のセルフワーク「私のアクションプラン」に、なりたい自分になるために具体的な行動を記入し、「ハッピーキャリア&継続就業宣言」として、ハッピーキャリア実現に向け、一人ずつ宣言していただきました。
冒頭の自己紹介でうまく自己アピールできなかったが、セルフワークをする中で自身の強み・弱みがわかった気がし、最後のハッピーキャリア&継続就業宣言では、自己アピールもうまくできるようになった気がした。グループワークなどで、様々な職種、年代の方と交流し、思いや考えを聞くことができて勉強になったという声が多く寄せられました。受講者それぞれが「なりたい自分」を明確にイメージでき、今後自分の生き方や働き方について具体的にイメージできたのではないでしょうか。
田辺市会場(10月4日)の様子
和歌山市会場(10月11日)の様子
育児休業を取得した男性職員(男女共同参画センター)による体験共有の様子