和歌山県の道路整備
高速道路ネットワークの整備
本県の将来のチャンスを保障するものとして、さらに大規模災害への備えとしてもミッシングリンクの早期解消は急務であるため、近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周の早期実現に取り組むとともに、活力ある地域発展や、渋滞の解消、対面通行による重大事故の防止を図るため、南紀田辺ICまでの4車線化に取り組んでいます。
■近畿自動車道紀勢線
国土交通省において、すさみ串本道路、串本太地道路、新宮道路、新宮紀宝道路について、着実に事業が進められています。また、西日本高速道路(株)において進められている、南紀田辺ICまでの4車線化について、令和3年12月に有田IC~印南IC間が完成しました。残る印南IC~南紀田辺IC間についても、着実に事業が進められています。
■京奈和自動車道
平成29年3月の紀北西道路(岩出根来IC~和歌山JCT間)の開通により県内全線が供用されました。
■高規格道路(調査中)の早期実現
京奈和自動車道などの整備効果をさらに波及させるため、「京奈和関空連絡道路」や「和歌山環状北道路」の早期実現に取り組んでいます。
県内外の一体的発展に寄与する幹線道路の整備
高速道路の整備効果を県内全域さらには近畿全域へ波及させるため、高速道路の整備に合わせ、幹線道路の整備を推進しています。
■幹線道路網
県内主要都市間をつなぐ道路ネットワークをさらに強化するなど、高速道路と内陸部をつなぐ幹線道路網を重点的に整備しています。
■府県間道路
関西国際空港へのアクセス向上や、大阪府、そして近畿圏との交流・連携強化、観光振興などを図るため、県北部地域と大阪府南部地域を放射状に結ぶ府県間道路を整備しています。
■ICアクセス道路
高速道路へのアクセス道路を整備することにより、円滑な交通を確保しています。
都市内道路及び基本的生活に不可欠な道路の整備
日常生活の利便性向上に資する都市内道路及び基本的生活に不可欠な道路を選択と集中により効果的に整備しています。
■都市内道路
和歌山市などの各都市内では、交通渋滞の緩和や中心部へのアクセス機能の向上、まちづくりに重点を置いた都市計画道路の整備を推進しています。
■基本的生活に不可欠な道路
限られた財源の中で、 あと少しの整備で効果の出る道路や、防災・交通安全の面から必要不可欠な道路を選択し、重点的に整備しています。
■歩道整備の加速化等
通学路の合同点検において抽出した要対策箇所及び通学路や駅等の公共施設の周辺地域で、歩道の連続性が確保されていない箇所の整備に努め、利用状況や周辺環境に応じて、
整備を加速化しています。また、生活道路における速度抑制の手段として、ハンプや狭さく等を重点的に実施しています。
道の駅の整備・充実
既存施設を活用した道の駅の登録や新規建設、既登録施設の活性化を図り、観光情報の発信をはじめとした地域振興を進めています。
■「道の駅」(国土交通省登録)
「道の駅」とは、地域の創意工夫により道路利用者に快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する施設で、基本コンセプトに適合する施設を市町村等の設置者が国土交通省に申請し、登録されます。
■「道の駅」防災利用に関する基本協定と「道の駅」 の利用
国、県、「道の駅」設置者の19市町村が協働し、効率的かつ迅速な防災活動と啓発に努めることを目的に協定を締結し、災害発生時には防災活動に利用します。
■重点「道の駅」(国土交通省選定)
地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の重点支援で効果的な取組が期待できる『重点「道の駅」』に、すさみ町の「すさみ」と太地町の「たいじ」が選ばれました。
■「防災道の駅」(国土交通省認定)
災害時に広域的な復旧・復興活動拠点となる「道の駅」を選定し、 ハー ド・ソフト両面から対策を強化した「防災道の駅」として、令和3年6月にすさみ町の「すさみ」が認定されました。
自転車利用環境の整備
地域の魅力を楽しみながらの観光や健康づくりを促進するため、利便性や安全性を備えた自転車利用環境の整備に取り組んでいます。
■サイクリングロードの整備
○ WAKAYAMA800
全長約800kmの「川・山・海」の3つのサイクリングロード(WAKAYAMA800)については、ブルーライン等の路面表示や案内看板の設置は既に完了しており、現在、河川敷を利用した専用道路化の整備を推進しています。
○ 太平洋岸自転車道
太平洋岸自転車道は、千葉県銚子市から太平洋岸沿いを通過し、和歌山市に至る延長1,487kmの自転車道です。全線にわたる統一した案内看板等の走行環境や受入環境の整備を進め、一定の水準を満たしたことから、令和3年5月31日にナショナルサイクルルートに指定されました。引き続き、急勾配箇所の注意喚起看板など、利用環境の更なる向上に取り組みます。
■まちなかの自転車通行空間整備
歩行者と自転車の通行の多い市街地の歩道上において、双方が錯綜するなどにより、事故の危険性が高い区間を対象に、自転車の通行位置を明確にし、歩行者と自転車の安全性を高めるため、矢羽根型路面表示等の整備を推進しています。