和歌山県の高規格道路
和歌山県の高規格道路
- 近畿自動車道紀勢線
- 京奈和自動車道
紀伊半島の高速道路ネットワーク図(PDF形式 444キロバイト)
近畿自動車道紀勢線
近畿自動車道紀勢線は、大阪府松原市を起点として、和歌山県和歌山市や田辺市を経由し三重県多気郡多気町に至る延長約336キロメートルの高速自動車国道です。
本県の豊かな歴史や自然資源を活かした観光および農林水産業の振興による地域経済の活性化や、切迫する南海トラフ地震などの大規模災害時における、緊急輸送道路として活用するためにも、紀伊半島を一周する高速道路の整備は不可欠です 。
こうした中、国土交通省において工事が進められていた新宮紀宝道路は、令和6年12月7日に供用が開始されました。また、すさみ串本道路では令和9年夏の開通に向け、全線において工事が進められています。串本太地道路では、令和3年12月に起工式が開催され、現在、橋梁やトンネルなどの詳細設計や工事が進められています。新宮道路では、令和4年5月に用地幅杭設置式が開催され、現在、県と新宮市が連携し用地取得を進めています。
この他、慢性的な交通渋滞が課題である有田以南の渋滞対策として、西日本高速道路株式会社において、有田インターチェンジから南紀田辺インターチェンジ間の4車線化が進められており、令和3年12月18日に有田インターチェンジから印南インターチェンジ間が完成しました。また、残る印南インターチェンジから南紀田辺インターチェンジ間は令和6年1月に着工式が開催され、橋梁やトンネルなどの工事が進められています。
県としては、地域の発展と安全・安心の前提となる半島防災の観点からも、紀伊半島一周高速道路及び南紀田辺ICまでの4車線化の早期完成を、国や西日本高速道路株式会社へ働きかけていきます。
道路概要一覧
区間 | 都市計画 決定 |
予定路線 | 基本計画 | 整備計画 | 供用開始 | 摘要 |
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府県境から海南 24.4キロメートル |
昭和41年 7月 1日 |
昭和42年 11月22日 |
昭和43年 3月6日 |
昭和49年10月25日 |
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海南から有田 8.8キロメートル |
平成8年 11月29日 |
昭和62年 9月 1日 |
平成 3年 12月 20日 |
平成8年 12月27日 |
昭和59年3月28日
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昭和47年10月4日 海南湯浅道路 施行命令 平成10年12月25日 4車線化 施行命令 平成17年4月1日 高速自動車国道に 編入 (阪和自動車道に 名称変更) |
有田から御坊 19.4キロメートル |
平成22年 11月24日(4車線化) |
平成6年7月11日 暫定2車線供用 暫定2車線供用 4車線供用 |
平成2年4月6日 湯浅御坊道路 施行命令 平成25年6月11日 4車線化事業許可 |
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御坊からみなべ 21.4キロメートル |
平成元年 2月 27日 |
平成3年 12月3日 (暫定 2車線) 平成21年 5月29日 (4車線化) |
平成15年12月14日 暫定2車線供用 御坊から印南間 延長9.8キロメートル 4車線供用 |
平成5年11月19日 施行命令 御坊から印南間 4車線化事業許可 令和2年3月31日 印南からみなべ間 4車線化事業許可 |
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みなべから南紀田辺 5.8キロメートル |
平成8年 11月29日 |
平成9年 (暫定 2車線) (4車線化) |
平成19年11月11日 暫定2車線供用 |
平成9年12月25日 施行命令 令和3年3月30日 4車線化事業許可 |
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南紀田辺から白浜 14.4キロメートル |
平成 3年 12月 20日 |
平成9年 3月8日 |
平成27年7月12日 暫定2車線供用 |
平成10年12月25日 施行命令 平成18年2月7日 新直轄区間に選定 |
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白浜からすさみ南 24.6キロメートル |
平成11年 12月3日 |
平成11年 12月24日 |
平成27年8月30日 暫定2車線供用 |
平成15年12月25日 新直轄区間に選定 |
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すさみ南から串本 19.2キロメートル |
平成 9年 2月 5日 |
平成26年度 すさみ串本道路 事業化 |
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串本から太地 18.4キロメートル |
平成30年度 串本太地道路 事業化 |
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太地から新宮 15.2キロメートル |
平成2年 12月7日 |
平成20年3月30日 暫定2車線供用 暫定2車線供用 |
平成4年度 那智勝浦新宮道路 新宮市三輪崎から 那智勝浦町川関間 事業化 平成18年度 那智勝浦新宮道路 那智勝浦町川関 から同町市屋間 事業化 |
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新宮から新宮北 4.8キロメートル |
平成31年度 新宮道路 事業化 |
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新宮北から県境 0.8キロメートル |
令和6年12月7日 延長2.4キロメートル (県内0.8キロメートル) 2車線供用 |
平成25年度 新宮紀宝道路 事業化 |
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合計 177.2キロメートル |
134.8キロメートル |
(補足)供用区間は供用延長、それ以外の区間は計画延長
(補足)基本計画は基本計画告示日、整備計画は整備計画告示日
有田から南紀田辺間の4車線化
2車線の高速道路としては全国トップクラスの交通量を誇る有田から南紀田辺間においては、交通量が年々増加しており、 特に有田から御坊間(湯浅御坊道路)では、平成26年に一日に約20,100台に達しています。 これは供用が開始された平成8年の1.6倍に相当します。 こうしたことから、有田から御坊間(湯浅御坊道路)では平成25年6月から、御坊から印南間では平成28年6月から、印南からみなべ間では令和2年3月から、みなべから南紀田辺間では令和3年3月から、順次、4車線化事業が進められおり、令和3年12月18日に有田から印南間の4車線化工事が完成しました。
当初の想定を上回る交通量増加による渋滞の解消や、対面通行による重大事故の防止や 観光振興等による紀南地域の活性化などを目指し、引き続き事業が推進されています。
有田から御坊間(湯浅御坊道路)の道路概要
- 区間
有田郡有田川町天満から御坊市野口 - 延長
19.4キロメートル - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
20.5メートル(土工部) - 建設の経緯
平成22年11月:都市計画決定
平成25年6月:4車線化事業許可 - 供用開始
令和3年12月18日:有田インターチェンジから御坊インターチェンジ 4車線化(延長19.4キロメートル)
令和3年12月18日:川辺インターチェンジ フルインター化
-
有田インターチェンジ付近の4車線化整備 川辺インターチェンジ付近の4車線化整備
御坊から印南間の道路概要
- 区間
御坊市野口から日高郡印南町山口 - 延長
9.8キロメートル - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
20.5メートル(土工部) - 建設の経緯
平成28年6月:4車線化事業許可 - 供用開始
令和3年12月18日:御坊インターチェンジから印南インターチェンジ 4車線化(延長9.8キロメートル)
印南からみなべ間の道路概要
- 区間
印南町山口からみなべ町徳蔵 - 延長
6.5キロメートル(IC間 11.6キロメートル) - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
20.5メートル(4車線整備時・土工部) - 建設の経緯
令和2年3月:4車線化事業許可
令和5年度 :工事着手 - 供用開始(2車線)
平成15年12月14日:御坊インターチェンジからみなべインターチェンジ(延長21.1キロメートル) - 供用開始(付加車線)
令和3年3月27日:みなべインターチェンジ付近(延長3.2キロメートル)
令和3年4月10日:印南インターチェンジ付近(延長3.0キロメートル)
みなべから南紀田辺間の道路概要
- 区間
みなべ町徳蔵から田辺市稲成町 - 延長
2.2キロメートル(IC間 5.8キロメートル) - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
20.5メートル(4車線整備時・土工部) - 建設の経緯(4車線化)
令和3年3月:4車線化事業許可
令和5年度 :工事着手 - 供用開始(2車線)
平成19年11月11日:みなべインターチェンジから南紀田辺インターチェンジ(延長5.8キロメートル) - 供用開始(付加車線)
平成27年7月12日:みなべインターチェンジから南紀田辺インターチェンジの一部区間(延長1.2キロメートル)
すさみ串本道路
近畿自動車道紀勢線の延伸部となるすさみ串本道路が、平成26年4月に事業化されました。 南海トラフ地震などに備えた国道42号の代替路確保や、救急医療施設へのアクセス向上、 地域間の連携強化による活性化などを目指して事業が推進されています。
道路概要
- 区間
東牟婁郡串本町サンゴ台から西牟婁郡すさみ町江住 - 延長
19.2キロメートル - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
2車線(完成) - 建設の経緯
平成26年4月:事業化
平成29年度:用地取得着手
平成30年度:工事着手 - 開通予定
令和9年夏
串本太地道路
近畿自動車道紀勢線の延伸部となる串本太地道路が、平成30年4月に事業化されました。 南海トラフ地震などに備えた国道42号の代替路確保や、救急医療施設へのアクセス向上、 地域間の連携強化による活性化などを目指して事業が推進されています。
道路概要
- 区間
東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野から東牟婁郡串本町鬮野川 - 延長
18.4キロメートル - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
2車線(完成) - 建設の経緯
平成30年4月:事業化
令和2年度:用地取得着手
令和3年度:工事着手
新宮道路
近畿自動車道紀勢線県内唯一の未事業化区間であった新宮道路が、平成31年4月に事業化されました。 三重県との県境部における渋滞解消や南海トラフ地震、熊野川氾濫などに備えた国道42号の代替路確保、 救急医療施設へのアクセス向上などを目指し事業が推進されています。
道路概要
- 区間
新宮市あけぼのから新宮市三輪崎 - 延長
4.8キロメートル - 道路規格
第1種第3級 - 設計速度
80キロメートル/h - 幅員
2車線(完成) - 建設の経緯
平成31年4月:事業化
令和4年度 :用地取得着手
京奈和自動車道
京奈和自動車道は、京都・奈良・和歌山を結ぶ延長120キロメートルの高規格幹線道路であり、 関西大環状道路の一翼を担う道路です。 また、府県間道路などの放射状道路との一体的な整備により、関西都市圏を拡大させ、 関西経済圏の活性化を図るとともに、国道24号のバイパス道路として渋滞解消や交通事故の減少などに寄与するものです。
平成29年3月18日の紀北西道路(岩出根来インターチェンジから和歌山ジャンクション)の開通により、 県内全線の供用が開始されました。
道路概要
- 延長
40.4キロメートル(県内延長) - 道路規格
第1種第2級 - 設計速度
100キロメートル/h - 車線数
4車線(暫定2車線整備) - 幅員
22メートル(4車線完成時)
橋本道路
- 区間
橋本市隅田町真土から橋本市高野口町大野 - 延長
11.3キロメートル - 建設の経緯
平成元年度:事業化 - 供用開始
平成18年4月27日:橋本インターチェンジから高野口インターチェンジ(延長5.6キロメートル)
平成18年6月17日:奈良県境から橋本東インターチェンジ(延長0.8キロメートル)
平成19年8月2日:橋本東インターチェンジから橋本インターチェンジ(延長4.9キロメートル)
紀北東道路
- 区間
橋本市高野口町大野から紀の川市神領 - 延長
16.9キロメートル - 建設の経緯
平成5年度:事業化 - 供用開始
平成24年4月22日:高野口インターチェンジから紀北かつらぎインターチェンジ(延長4.0キロメートル)
平成26年3月30日:紀北かつらぎインターチェンジから紀の川インターチェンジ(延長12.9キロメートル)
紀北西道路
- 区間
紀の川市神領から和歌山市弘西 - 延長
12.2キロメートル - 建設の経緯
平成9年度:事業化 - 供用開始
平成27年9月12日:紀の川インターチェンジから岩出根来インターチェンジ(延長5.7キロメートル)
平成29年3月18日:岩出根来インターチェンジから和歌山ジャンクション(延長6.5キロメートル)