円座石
道ばたに苔むした幅4mの大きな石が横たわっています。
正面に熊野三山の本地仏である阿弥陀、薬師、観音をあらわす梵字が刻まれてます。
三所の神仏がここに座って会合をしている図です。
梵字とは、紀元前にインドに発達したサンスクリット語を表記するために用いられた字体のことで、仏教、特に空海、最澄が伝来させた密教と密接な結びつきがあります。
上面に円形の模様がいくつも見られ、ワラ、スゲ、イグサなどで渦巻き状に編んだ「わろうだ」に似ていることから、円座石(わろうだいし) と呼ばれています。
円座の名は、今昔物語集に「(鬼の)面は朱の色にて、圓座(わらふだ)の如く廣くして、目一つあり」と書かれています。
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