小広峠（こびろとうげ）の道端に、上部の折損した緑泥片岩の「小広王子（こびろおうじ） 」碑が建てられています。

明治の道路改修以前は、もとの高い峠の上にあったもので、この王子名は中世の記録には載っていません。

小広峠を下ってわらじ峠の上りにかかって間もなく、道の左側に熊瀬川王子（くませがわおうじ）の跡といわれる場所があります。

鎌倉末期の熊野縁起に出ている熊瀬川王子はここかとみられますが、小広峠とする説もあります。

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