野中の一方杉
熊野古道の継桜王子(つぎざくらおうじ)境内に、杉の樹齢800年の巨木があります。
南向きだけに枝を伸ばしていることから「野中の一方杉(のなかのいっぽうすぎ)」と呼ばれており、和歌山県の天然記念物に指定されています。
老木の空洞は、優に20人の大人が入れるほどの広さがあります。
10本近くあるうち、最大のものは幹の周りがおよそ8mもあります。
みな同じように、南にある熊野那智大社を慕うように枝を伸ばしているので、一方杉と呼ばれているわけです。
この不思議な現象は、生物の生態を知る上でも貴重なものと言われています。
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中辺路町観光協会 電話:0739-64-1470