中辺路では、旧暦11月23日に昇る月が三体に見えるという伝承があり、高尾山や、上多和(うわだわ:熊野古道・悪四郎山を越えた所)、要害森山(ようがいのもりやま:口熊野と奥熊野の境界であった三越峠(みこしとうげ)の南にそびえる)で、人々は山中で月待ち行事を行いました。
この月は三体となって東方に昇り1時間ほどを経て一体にまとまるといわれています。
例年、この伝説にちなんで潮見峠(しおみとうげ)で観月会(かんげつかい)が開かれ、午前零時過ぎには修験者がほら貝を吹き、参加者とともに心経を唱え月の出を待ちます。
問い合わせ先
中辺路町観光協会 電話:0739-64-1470