秀衡桜

奥州平泉の藤原秀衡(ふじわらのひでひら)が妻と共に本宮に参る途中、妻が滝尻(たきじり)で産んだ赤ん坊を熊野権現のお告げにより乳岩という岩屋に残し旅を続けるのですが、この野中に来て赤子のことが気になり、これまでついてきた桜の木の杖を地面に突きさし、「置いてきた赤子が死ぬのならばこの枝も枯れよう。熊野権現のご加護ありてもし命あるならば、桜も枯れないだろう」と祈り旅を続けました。

帰り道、野中まで来ると、桜の杖は見事に根づき、花を咲かせていました。

秀衡と妻の一行は喜び滝尻に向かうと、赤子は岩屋で岩から滴り落ちる乳を飲み、山の狼に守られて無事に育っていたという伝説が残ります。

秀衡桜(ひでひらざくら)は、この桜の杖が成長したものだということです。

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問い合わせ先
中辺路町観光協会 電話:0739-64-1470

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