神倉山
神倉山
神倉山(かみくらやま)は、熊野速玉大社の古宮とされる神倉神社が鎮座する山です。
熊野神が熊野において最初に降臨したとされる聖地であるため、熊野根本大権現とも呼ばれました。
問い合わせ先
新宮市観光協会 電話:0735-22-2840
南紀熊野ジオパーク推進協議会 電話:0735-67-7100
神倉山の石段
神倉神社は、神倉山の山上にある「ゴトビキ岩」と呼ばれる巨石群を御神としています。
神倉山の山上へは、自然石を積み重ねた「鎌倉積み」の石段を登って行きます。
見る者を圧倒する538段の石段です。
御燈祭り
毎年2月6日に行われる「御燈祭り」は、荒々しくも厳粛な太古の息吹きが蘇る祭りです。
多くの上り子(のぼりこ又はあがりこ)が、白装束と胴に荒縄を巻いたいでたちで、御神火を受けた五角錐の松明を持ち 、急峻な538段の石段を駆け下ります。
神倉神社の下馬標石
下馬標石はここで乗り物を降りるよう示した石柱で、神倉神社入口前の太鼓橋のそばにあります。
標石には、寛文12年(1672年)、奥州の大銀与兵衛盛道(おおしろがねのよへえもりみち)が熊野三山に七度参詣した記念に寄進した旨が刻まれています。
妙心寺
神倉山麓の社務所北隣に妙心寺があります。
神倉の中ノ地蔵堂の本願として知られ、慈覚大師の創立と伝えられています。
代々京都から公卿息女の入寺した由緒ある尼寺です。
また、山麓から山上に至る自然石の積み上げによる石段は、源頼朝公の寄進と伝えられ、鎌倉時代の貴重な遺物として知られています。