与謝野寛の碑
明治39年、北原白秋、吉井勇、茅野蕭々らと共に熊野を来訪した与謝野寛(後の鉄幹)は、立ち寄った新宮城跡で詠んだ歌を刻んだ碑。
「高く立ち 秋の熊野の海を見て 誰ぞ涙すや城のゆふべに」の文字が刻まれています。
その後、42年に大石誠之助の招きで再び訪れた与謝野寛は、若き望郷の詩人・佐藤春夫に強い影響を与えました。
晩年、佐藤春夫は「丹鶴城」と題する詩で、「われらが師与謝野の大人はなつかしくここに歌へり 聞けや君 清きしらべを碑に掘らまほしきは」と詠み、この与謝野寛の一首を結びとしています。
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