熊野本宮大社

熊野本宮大社

杉の木立が生い茂る静かな森の石段を登ると、熊野本宮大社が姿を現します。現在の熊野本宮大社は、明治22年の熊野川の大洪水で流出を免れた社殿を大斎原(おおゆのはら)から遷したものです。左手奥に牟須美(ふすみ)・速玉(はやたま)の両神、中央には主神、家津美御子神(けつみみこのかみ)、右手には天照大神(あまてらすおおかみ)が祀られ、交通安全、大漁満足、家庭円満、夫婦和合、長寿の神として広く貴ばれてきました。

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問い合わせ先
熊野本宮観光協会 電話:0735-42-0735

熊野本宮大社旧社地 大斎原

熊野川と音無川、岩田川が合流するところにある中州は大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、古くはここに熊野本宮大社があり、熊野詣はこの大斎原を目指していました。楼門(ろうもん)がそびえ、幾棟もの社殿とともに能舞台、神楽殿(かぐらでん)が立ち並んでいたといいます。参詣者は音無川に入り、着物の裾を濡らしてから詣でるのがしきたりでした。熊野川を見舞った大洪水のために大部分が流出してしまいましたが、かつての壮大な社地を偲ばせる日本一の大鳥居が建てられました

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湯登神事

湯登神事(ゆのぼりしんじ)は和歌山県の無形民俗文化財に指定され、毎年4月13日に行われます。15日の例祭に先立ち、稚児が湯峰温泉にて温泉で身を清める潔斎(けっさい)を行い大日(だいにち)山越えをして本宮に帰ってくる神事で、この間稚児は父親に肩車をしてもらい決して地面に足を付けてはいけないとされています。湯峰王子(ゆのみねおうじ)社と大日社(月見ヶ丘神社)で、稚児に神が乗り移る所作を表しているという八撥(やさばき)という行事を行います。

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八咫の火祭り

八咫(やた)の火祭りは、夕刻に開催されます。炎の御輿と時代行列が本宮大社を出発し、旧社地の大斎原(おおゆのはら)へ渡御します。地元の太鼓集団・奥熊野太鼓の勇壮な演奏などの後、炎の御輿を囲んでの熊野八咫踊り、最後に八咫花火が熊野川河原で打ち上げられます。

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熊野本宮大社例大祭

和歌山県の指定無形民俗文化財に指定されています。熊野本宮大社で御輿に御霊を遷し、太鼓を叩き神歌を唄いながら町筋を練り歩き、真名井社に詣でた後、旧社の大斎原(おおゆのはら)にて大和舞、早乙女舞、御田植舞、八撥(やつばち)の神事などが行われます。この日の行列に出る挑花を授かると、この1年の無病息災や豊作を得られるといわれています。

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献湯祭

献湯祭(けんとうさい)は、自然の恵みに感謝するとともに熊野本宮温泉郷、川湯温泉、湯の峰温泉、渡瀬温泉の今後の発展を祈願して熊野本宮大社で行われます。
熊野本宮大社の神官による厳粛な神事のあと、各旅館民宿関係者が当日の一番湯を奉納します。

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