広川町の景観資源
名称 広村堤防
種別 建造物
概要 広村堤防は、安政元年(1854)の津波を受け、濱口梧陵が濱口
吉右衛門らの協力を得て築いた堤防で、安政2年(1855)2月に
着工し、安政5年(1858)12月に完成しました。長さ約600m、基
底の幅約20m、高さ約5mの広村堤防は、沖の突堤、海沿いの
石堤と合わせて、多重防御のシステムを構築しています。
また、昭和13年(1938)12月に、国の史跡として文化財に指定
されています。
名称 濱口家住宅
種別 建造物
概要 国指定の重要文化財である濱口家住宅は、濱口梧陵とともに
広村堤防の築造を支えた濱口吉右衛門家の本宅であり、そこに
は安政元年(1854)の津波が達した高さを記した柱が残っていま
す。また、広大な敷地には江戸時代に遡る主屋、本座敷のほか、
明治中期に建てられた土蔵群、明治41年(1908)頃に造られた
御風楼が残存しています。
名称 廣八幡宮
種別 建造物
概要 廣八幡宮は、安政元年(1854)の津波の際、濱口梧陵が稲むら
に火を放ち、村人たちを一時避難させた、高台にある神社です。
室町時代に造営された檜皮葺き三間社流造の本殿をはじめ、6
棟の国指定重要文化財を有しています。現在も津波避難場所に
指定されており、平成25年(2013)には津波避難施設が設けられ
ました。
名称 名南風鼻及び鷹島
種別 風景
概要 紀伊山脈が海に迫り、複雑な海岸線を描いている広川町の
海辺には、岩礁や砂浜が点在し、沖には小島が連なって、変化
に富んだ景勝地を形成しています。名南風鼻と呼ばれる岬を
中心とした地域と、その西に位置する面積約18haの鷹島はと
くに優れた景観を築き、リアス海岸一帯が西有田県立自然公
園に指定されています。