保安林の種類
保安林の種類
水源かん養保安林
水源地の森林が指定されます。
その流域に降った雨を貯え、ゆっくりと川に流して、安定した川の流れを保ちます。
それによって洪水や渇水を防止する働きがあります。また、きれいな水を育む機能もあります。
(写真:有田川町二川ダム周辺)
土砂流出防備保安林
樹木の根と地面を覆う落ち葉や下草が、雨などによる表土の浸食、土砂の流出、崩壊による土石流などを防ぎます。
(写真:北山村竹原 地内)
土砂崩壊防備保安林
山崩れを防ぎ、住宅や鉄道、道路などを守ります。
(写真:上富田町下鮎川 地内)
飛砂防備保安林
砂浜などから飛んでくる砂を防ぎ、隣接する田畑や住宅を守ります。
防風保安林
風の強い地域で、田畑や住宅などを守る壁の役割を果たし、風による被害を防ぎます。
(写真:新宮市王子が浜)
水害防備保安林
洪水の時に氾濫する水流の勢いを弱め、住宅などへの被害を防ぎます。また、樹木の根の働きにより河岸の浸食を防ぎます。
(写真:紀ノ川市藤崎 地内)
潮害防備保安林
津波や高潮の勢いを弱め、住宅などへの被害を防ぎます。また、海岸からの塩分を含んだ風を弱め、田畑への塩害などを防ぎます。
(写真:美浜町煙樹ヶ浜)
干害防備保安林
簡易水道など、特定の水源を守り、水が枯れるのを防ぎます。また、きれいな水を供給します。
(写真:かつらぎ町滝 地内)
防雪保安林
吹雪から道路や鉄道を守ります。
防霧保安林
霧の粒を樹木の葉などで捕らえ、移動を抑えて、農作物の被害や自動車事故などを防ぎます。
なだれ防止保安林
なだれの発生を防ぎます。また、なだれが発生した時にはその勢いを弱め、被害を防ぎます。
落石防止保安林
落石を斜面の途中で止めたり、樹木の根によって岩石を安定させて、被害や危険を防止します。
(写真:九度山町河根 地内)
防火保安林
燃えにくい種類の木を配置し、火災の延焼を防ぎます。
(写真:白浜町安居 地内)
魚つき保安林
水面に陰をつくったり、流れ込む水の汚濁を防いだり、養分の豊かな水を供給するなどの働きで、魚の繁殖を助けます。
(写真:日高町志賀 地内)
航行目標保安林
船舶の航行の目標となって安全を確保します。
(写真:日高町金刀比羅社方向)
保健保安林
森林レクリエーション活動の場として、生活にゆとりを提供します。また、空気の浄化や騒音の緩和に役立ち、生活環境を守ります。
(写真:田辺市龍神村龍神護摩壇山)
風致保安林
名所や旧跡、趣きのある景色などを保存します。
(写真:那智勝浦町那智山)