カンキツ新品種『はるき』
果樹試験場が、食味・食感がよいカンキツ新品種「はるき」 を開発しました
果樹試験場では、3月に収穫できる中晩柑品種「はるき」を平成30年12月に品種登録申請しました。
「はるき」は良食味なうえ、今までにない「さくさくした食感」が特徴で、「春の紀州を感じる果実として流通してほしい」との願いを込めて命名しました。
将来、和歌山県の新たなブランドとして普及が期待されます。
『はるき』とは
○「はるき」の特性
項 目 |
特 徴 |
果実の外観 |
果実は180g程度、果皮は鮮橙色でなめらか。 浮皮などの果皮障害の発生は少なく、外観が良好。 |
食味・特徴 |
糖度は13~14度程度で良食味。さじょうが大きくさくさくした食感が特徴。皮は手で剥きやすく手が果汁で汚れにくい。じょうのう膜は薄く食べやすい。 |
収穫時期・ 特性・適地 |
3月に成熟する。樹勢は強く樹冠拡大が早い。かいよう病の発生は比較的少なく、栽培は容易。凍害を受けにくい温暖な地域での普及が見込まれる。 |
○交配
「清見」♀×「中野3号ポンカン」♂ (平成14年交配)
○育成経過
73個体から3個体を一次選抜 → 二代目結実・最終選抜・特性調査 → 品種登録出願
(平成23年) (平成26~29年) (平成30年12月)
○関連する事業名
農林水産業競争力アップ技術開発事業「カンキツ新品種の育成」(平成28~30年度)
今後のスケジュールについて
・育苗組合に母樹配布 平成31年
・苗木流通 平成33年~ (果実出荷・販売 平成38年頃~)
目次
その他(規程等)