スターチス新品種『紀州ファインライラック』、『紀州ファインオーシャン』
暖地園芸センターが、低夜温管理でも収量の多いスターチス2品種を育成しました
本県のスターチスは、出荷量、栽培面積ともに日本一を誇ります。これまで県では、「紀州ファインシリーズ」として10品種を育成してきました。近年、燃油価格が高騰する中で、冬期の加温コストの削減による収量の減少が問題となっており、今回、新たに低夜温管理栽培※でも収量の多い青色品種「紀州ファインライラック」と「紀州ファインオーシャン」の2品種を育成しました。
※ 低夜温管理栽培 : 通常のハウス内夜温管理12度のところ2度あるいは無加温で栽培
紀州ファインライラック 紀州ファインオーシャン
『紀州ファインライラック』、『紀州ファインオーシャン』とは
○「紀州ファインライラック」、「紀州ファインオーシャン」の特性
名 称 | 花 色 | 特 徴 |
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紀州ファインライラック | 淡紫色 |
・既存の県品種の1.4~1.8倍の切り花本数 ・花房数が多い ・枝が広がらず収穫しやすい |
紀州ファインオーシャン | 淡青紫色 |
・既存の県品種の1.2~1.7倍の切り花本数 ・花房が大きく、ボリュームがある |
○育成の経過
名 称 | 交 配 | 種 子 親 |
---|---|---|
紀州ファインライラック | 平成25年 | 紀州ファインラベンダー |
紀州ファインオーシャン | 平成27年 | 紀州ファインバイオレット |
品種登録出願申請 → 品種登録出願公表 → 品種登録
(平成31年3月) (令和元年6月) (令和3年3月見込み)
○関連する事業名
農林水産業競争力アップ技術開発事業「スターチスとエンドウの新品種育成」(平成28~30年度)
今後のスケジュールについて
・令和元年12月頃より、令和2年栽培苗の注文受付開始
・令和2年秋頃より、生産者からの初出荷を予定
目次
その他(規程等)