和歌山県がん対策推進条例
平成24年12月に和歌山県では、「がん患者を含む全ての県民がいきいきと生活することができる地域社会の実現」、「県民自ら、がんに関する理解と関心を深め、互いに支え合い、力を合わせることにより、みんなで一体となったがん対策の推進」を目指して、議員提案により「和歌山県がん対策推進条例」を制定しました。
和歌山県がん対策推進条例(PDF形式 151キロバイト)
七位一体の取組
和歌山県がん対策推進条例は、基本理念である「七位一体の取組」を定め、行政機関(県・市町村)、県議会、県民、保健医療関係者、教育関係者、事業者の役割等を明らかにするとともに、一致協力した連携のもとで、実効性のあるがん対策を総合的にかつ効果的に推進することを目的としています。
- 行政機関
「和歌山県」
7つの主体で連携して、和歌山県の特性に応じたがん対策を考え、実行します。
「市町村」
がん対策を推進するため、県との効果的な連携を図り、実施するように努めます。
- 県議会
議会活動を通して、がん対策についての基本的な政策決定及び政策提言を行うとともに、和歌山県がん対策推進計画が適切に実施され、がん患者をはじめとする県民の声が施策に反映されるように、施策実施について監視や評価を行います。
- 県民
県民の皆様は、喫煙、飲酒、食生活、運動その他生活習慣が健康に及ぼす影響等がんに関する正しい知識を学び、がんを予防できるよう注意し、定期的にがん検診を受けるようにしましょう。
また、県や市町村の実施するがん対策に関する施策に協力をお願いいたします。
- 保健医療関係者
県や市町村が実施するがん対策に関する施策にご協力をお願いいたします。
また、医師の皆様は、良質な医療を提供するため、がんの診断結果をがん患者やその家族に告知する際、複数の治療方法、セカンドオピニオン、緩和ケアなど、情報の説明をして、がん患者やその家族の理解が得られるよう努めてください。
- 教育関係者
教育関係者は、保護者と連携して、児童及び生徒が、喫煙、飲酒、食生活、運動その他の生活習慣が健康に及ぼす影響等がんに関する正しい知識を習得できるよう、適切な指導を行います。
また、がんの予防及び早期発見の知識等について、がんに対する正しい理解を深めるための教育を行います。
- 事業者
事業所の皆様は、医療保険者と連携して、従業員ががんを予防し、又は早期に発見することができるように、がん検診の実施、及び受診の奨励をお願いいたします。
また、従業員やその家族ががん患者となった場合においては、当該従業員が働きながら治療を受け、療養し、看護し、又は介護できる環境の整備に努めてください。
また、和歌山県では健康に関する取組を積極的に実施している事業所を「わかやま健康推進事業所」として認定します。
わかやま健康推進事業所(和歌山県健康推進課健康対策班)
- 報道機関への協力
報道関係の皆様が使命と役割を果たすことができるよう、それぞれの主体が情報提供等の協力に努めましょう。