和歌山県がん・生殖医療ネットワーク
本県では、令和2年度から、小児・AYA世代のがん患者を支援するため、生殖医療機関とがん治療施設、和歌山県が連携し、がん患者さんとその家族に対する情報提供、意思決定支援体制の整備と質の向上を図るため、「和歌山県・がん生殖医療ネットワーク」を設立しております。この度、さらに連携を強化するため、ネットワークの拡充を図りましたので、お知らせします。
※がん・生殖医療とは・・・
がん治療の進歩により、以前よりもがんを克服することができるようになってきました。
しかしながら、体内のがん細胞を攻撃して破壊する抗がん剤治療の影響により、無精子症や無月経、卵子の減少など生殖機能障害の副作用が生じます。
「がん・生殖医療」とは、がん治療を最優先にすることを大前提として、がんと診断された若い患者さんがこどもを持ちたいと希望する場合、がん治療後の将来を見据えて、事前に患者さんの卵子や精子、胚(受精卵)、卵巣組織を凍結し、将来、妊娠・出産に臨めるよう妊娠する力を温存する「妊よう性温存療法」と、がん治療後の妊娠を補助するための「がん治療後の生殖医療」のことを指します。
1.体制
2.会則
3.目的
和歌山県内におけるがん等の治療及び生殖医療に従事する医療機関、行政機関等が互いに連携して、小児・AYA世代のがん等の患者さんやそのご家族に、妊孕性温存に関する正しい情報を提供するとともに、適切な妊孕性温存療法を円滑に実施するための連携体制を構築することを目的とします。
4.構成員等
(1)構成員
構成員名簿はこちら (R6.6現在)
(2)連携施設
【がん診療施設】
・和歌山県立医科大学附属病院(外部リンク)
・日本赤十字社和歌山医療センター(外部リンク)
・公立那賀病院(外部リンク)
・橋本市民病院(外部リンク)
・ひだか病院(外部リンク)
・独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センター(外部リンク)
・紀南病院(外部リンク)
・さくらい乳腺外科クリニック(外部リンク)
【生殖医療施設】
・うつのみやレディースクリニック(外部リンク)
・日本赤十字社和歌山医療センター(外部リンク)
・府中のぞみクリニック(外部リンク)
5.事業
(1)妊孕性温存療法に関する情報交換及び情報発信
(2)がん等の原疾患患者に適切な妊孕性温存療法を円滑に提供できるための連携体制の構築
(3)県内各地域における妊孕性温存療法に関する相談体制の構築
(4)妊孕性温存療法に関する患者の意思決定支援
(5)研修、講演会の開催
(6)患者、県民への情報提供・啓発事業
(7)その他ネットワーク発展のために必要な事業
6.医療者の皆様へ
がん・生殖医療は、がん治療にあたる医師と妊孕性温存治療にあたる医師の連携が不可欠です。
妊孕性温存の相談や治療にあたり、がん治療の主治医からの疾患や全身状態に関する情報提供が必要となります。
医療機関指定の用紙が無いようでしたら 、「がん・生殖医療診療情報提供書」を下記よりダウンロードできますので、主治医が内容を記載していただき、妊孕性温存治療にあたる医師にご提出ください。
7.入会及び退会等
入会及び退会を希望する場合、氏名等に変更が生じた場合は、書面により届け出てください。(※書面提出の前に県健康推進課あて連絡をお願いします。)
8. 和歌山県小児・AYA世代がん患者等の妊孕性温存治療費助成事業
本県では、小児・AYA世代のがん等の患者さんが、妊孕性温存治療に要する費用の一部を予算の範囲内で助成しております。詳しくは以下のページをご確認ください。
※和歌山県小児・AYA世代がん患者等の妊孕性温存治療費助成事業はこちら
9. その他
がん患者さん等の生殖機能温存治療に関して情報が得られるサイト(主なもの)
■ 国立がんセンターがん情報サービスホームページ (外部リンク)
■ 日本・がん生殖医療学会ホームページ (外部リンク)