加工食品の表示
一般に販売されている加工食品のうち、パック・缶などの容器や袋などで包装された食品には「名称」、「原材料名(食品添加物やアレルギー物質を含む)」、「原料原産地」、「内容量」、「賞味期限(または消費期限)」、「保存方法」、「製造者」等を表示します。
また、輸入品には「原産国名」や「輸入者」等を表示するなど、個々の品目により表示しなければならない項目もあります。
クッキーの表示例
名称 | 焼き菓子 |
原材料名 |
小麦粉、砂糖、チョコレート(乳成分を含む)、 ショートニング、食塩 |
添加物 | 膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料 |
原料原産地名 | 国内製造(小麦粉) |
内容量 | 10枚 |
賞味期限 | ○○年□月△日 |
保存方法 |
直射日光を避け常温で保存 |
製造者 |
△△△製菓株式会社 和歌山県○○○××ー× |
補足:原材料名、添加物欄の「小麦」「乳成分を含む」「大豆由来」はアレルギー物質であるため、「必ず表示しなければならない」又は「表示が勧められている」物質です。(アレルギー物質の表示の詳細)
原材料名、添加物
- すべての原材料を添加物と明確に区分してもっとも一般的な名称で、使用した重量の多い順で表示します。
- 食品添加物の表示方法は、大きく3つに分類されます。
- 物質名(その物質名を記載する。)
物質名は定められた簡略名による表示も認められています。
例:塩化カルシウム→塩化Ca、香辛料抽出物→香辛料又はスパイス等
- 用途(使用の目的・用途を併せて記載する。)
例:甘味料(キシリトール)、着色料(βーカロチン)、保存料(ソルビン酸)等 - 一括名(同様の機能・効果を有するものを一括表記する。)
例:香料、酸味料、pH調整剤、乳化剤等
- 原材料と添加物を明確に区分する方法には「添加物」の事項名を設ける以外にも、下の例のような方法があります。
- スラッシュ等の記号で区切る
原材料名:小麦粉、砂糖、チョコレート(乳成分を含む)、ショートニング、食塩/膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料
- 改行する
原材料名:小麦粉、砂糖、チョコレート(乳成分を含む)、ショートニング、食塩
膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料 - 別欄にする
原材料名 小麦粉、砂糖、チョコレート(乳成分を含む)、
ショートニング、食塩
膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料
補足:アレルギー物質、遺伝子組換えについても、原材料名欄に表示します。詳細はそれぞれのページを参照してください。
原料原産地
- 原材料の原産地、製造地を表示します。
- 詳しくは原料原産地のページを参照してください。
期限表示(賞味期限、消費期限)
- 消費期限
保存方法に記載されている方法で保存しても、品質の劣化が早い食品(弁当や惣菜等)には、消費期限として表示されています。
品質の劣化が早いことからこの期限を過ぎると衛生上の危害が生ずる可能性が高くなります。 - 賞味期限
缶詰やスナック菓子など品質が比較的長く保持される食品に記載されています。また、3ヶ月以上保存できる食品の期日の表示は、日を省略することができます。(例:令和○年9月)
品質の劣化が遅いことから、表示されている期日を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
- 消費期限や賞味期限は、記載されている方法で保存した場合の期限ですので、決められた方法で保存しない場合や開封後は、劣化が早くなる場合があるので注意が必要です。