平成28年 地価公示に係る県公表資料
地価公示について
地価公示は、都道府県が実施する地価調査とともに地価の公的評価体系をなすもので、地価公示法に基づいて、国土交通省土地鑑定委員会が毎年1月1日を価格時点として、標準地の正常な価格を判定し公示するものです。
和歌山県では、国土交通省から提供された県内の地価データを独自に集計して公表しています。
地価公示制度及び全国の地価の動向については、土地総合情報ライブラリー(国土交通省)(外部リンク)内の地価公示(外部リンク)を、各地点の価格については土地総合情報システム(国土交通省)(外部リンク)内の標準地・基準地検索システム(外部リンク)をご参照ください。
平成28地価公示の県内の実施状況
都市計画区域の指定がある9市14町において、18名の不動産鑑定士により実施されました。
調査地点数は昨年(173地点)より1地点増の174地点となっています。うち3地点が選定替となっているため、昨年からの継続地点数は170地点です。
平成28年地価公示にみる本県の特徴
- 県全体では、住宅地・商業地ともに平成4年から25年連続の下落となったが、下落率は、平成24年から5年連続で縮小している。
- 価格上昇地点は、住宅地で昨年の8地点から13地点に増加し、商業地で昨年の9地点から19地点に増加した。
- 価格上昇地点があるのは、住宅地で4年連続、商業地で3年連続である。
- 和歌山市の商業地は、平成3年以来25年ぶりに価格が上昇に転じた。
- 岩出市の商業地は、平成7年に公示地点を設定して以来初めて、価格が上昇した。
1 全体の特徴
- 県全体の対前年平均変動率はマイナス1.8%で、昨年(マイナス2.5%)よりも下落率が縮小している。
- 前年からの継続地点170地点のうち、価格が上昇した地点は32地点、価格横ばいの地点は、4地点、価格が下落した地点は134地点となっている。
- 価格上昇地点があるのは、4年連続である。
2 用途別の特徴
(1)住宅地
- 県全体の対前年平均変動率はマイナス2.0%で、平成4年から25年連続の下落であるが、昨年(マイナス2.6%)より下落率は縮小している。
- 価格上昇地点は13地点(和歌山市8、田辺市2、有田川町1、白浜町1、上富田町1)である。
- 住宅地に価格上昇地点があるのは、平成25年から4年連続である。
- 価格横ばい地点は2地点(和歌山市1、岩出市1)である。
- 道路による交通アクセスが充実している地域や、近隣に大型の商業施設等があり利便性が高い地域において、価格上昇が見られる。
- 紀南地方の津波被害のリスク等が懸念される地域における高台の住宅地は、依然として需要が多く価格上昇が継続している。
(2)商業地
- 和歌山市の対前年平均変動率は0.6%と価格が上昇に転じた。
- 岩出市の対前年平均変動率は0.7%と価格が上昇に転じた。
- 県全体の対前年平均変動率はマイナス1.3%で、平成4年から25年連続の下落であるが、昨年(マイナス2.1%)より下落率は縮小している。
- 価格上昇地点は19地点(和歌山市18、岩出市1)と昨年(9地点)より大幅に増加した。
- 商業地に価格上昇地点があるのは、平成26年から3年連続である。
- 価格横ばい地点は和歌山市の2地点である。
- 和歌山市では、景況感を反映し、市内中心部において価格上昇となった。
- 和歌山市と岩出市を除く地域では、郊外型店舗への顧客流出などにより、既成商業地域を中心に引き続き価格下落傾向にある。
(3)工業地
- 工業地の県全体の対前年平均変動率はマイナス2.8%で、昨年(マイナス5.4%)より下落率が縮小している。
(4)その他
- 都道府県別でみた本県の全国順位(上昇率の高い順)は、住宅地が43位(昨年43位)、商業地が27位(昨年27位)である。
- 近畿地方(2府4県)の中では、住宅地、商業地ともに6位(昨年6位)である。