平成26年和歌山県地価調査

平成26年和歌山県地価調査について

県内の地価は引き続き下落傾向にあり、県全体では住宅地は24年連続の下落、商業地も23年連続の下落となっている。

利便性の高い一部の地域では下げ止まり・反転上昇傾向も見られ、住宅地で8地点、商業地で2地点、計10地点で価格上昇が見られる。

1 全体の特徴

  • 林地を除く全用途の対前年平均変動率はマイナス3.1%で、昨年(マイナス4.3%)よりも下落率が縮小している。下落率が縮小したのは平成24年から3年連続のことである。
  • 前年からの継続地点262地点のうち、価格が上昇した地点は10地点、価格横ばいの地点は20地点、価格が下落した地点は232地点となっている。
  • 価格上昇地点があるのは、2年連続である。

2 用途別の特徴

(1)住宅地

  • 県全体の対前年平均変動率はマイナス3.0%で、平成3年から24年連続の下落であるが、昨年(マイナス4.2%)より下落率は縮小している。
  • 価格上昇地点は8地点(和歌山市3、田辺市2、岩出市1、串本町2)ある。住宅地に価格上昇地点があるのは2年連続である。
  • 価格横ばい地点は10地点(和歌山市4、田辺市1、新宮市1、岩出市3、白浜町1)ある。住宅地に価格横ばい地点があるのは平成23年から4年連続である。
  • 県全体の平均価格は35,400円/平方メートルで、価格ピーク時の平成2年(90,800円/平方メートル)の4割弱となっている。
  • 津波災害等の恐れのある地域では、例えば田辺市や串本町では高台の需要が高い傾向がある。

(2)商業地

  • 県全体の対前年平均変動率はマイナス3.0%で、平成4年から23年連続の下落であるが、昨年(マイナス4.6%)よりも下落率が縮小している。
  • 価格上昇地点は2地点(和歌山市1、岩出市1)ある。商業地に価格上昇地点があるのは平成20年以来6年ぶりである。価格横ばい地点は9地点(和歌山8、岩出市1)ある。商業地に価格横ばい地点があるのは2年連続である。
  • 県全体の平均価格は79,700円/平方メートルで、ピーク時の平成2年及び3年(427,000円/平方メートル)の2割弱となっている。
  • 県南部では、人口減少等による商況の悪化などにより、平均を大きく上回る下落地点がみられる。

(3)その他の用途

  • 宅地見込地の県全体の対前年平均変動率はマイナス1.8%で昨年(マイナス2.5%)より下落率が縮小している。また、宅地見込地のうち1地点(岩出市)の価格が横ばいとなっている。
  • 工業地の県全体の対前年平均変動率はマイナス4.7%で昨年(マイナス5.8%)より下落率が縮小している。

3 他府県との比較による特徴

(1)都道府県別平均変動率の順位

  • 都道府県別平均変動率でみた本県の全国順位(上昇率の高い順)は、住宅地が47都道府県中41位(昨年43位)、商業地が33位(昨年39位)となっている。
  • 近畿地方6府県の中での本県の順位は、住宅地・商業地ともに6位であり、昨年と同順位である。

(2)個別地点の変動率の順位

  • 全国の住宅地上昇率10位に田辺市の1地点が、全国の住宅地下落率の7位に田辺市の1地点が、それぞれ該当している。また、全国の工業地下落率の10位が海南市の1地点となっている。

地価調査資料

その他資料

平成25年から付近案内図を廃止しました。個々の基準地の位置情報については、国土交通省の標準地・基準地検索システム(全国)(外部リンク)、または和歌山県地理情報システム内の地価調査・地価公示調査地点地図で確認できます。

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