世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の追加登録

「紀伊山地の霊場と参詣道」とは

三重、奈良、和歌山の3県にまたがる、紀伊山地の自然がなければ成立しなかった三つの霊場(吉野・大峯、熊野三山、高野山)とこれらを結ぶ参詣道から構成されています。

とりわけ、参詣道が良好な形で残っていることや、沿道にある森林が信仰や生活等と密接に関わる文化的景観が高く評価され、平成16年(2004年)7月7日、世界文化遺産として登録されました。

軽微な変更による追加登録(平成28年)

平成28年(2016年)10月24日、フランス・パリのユネスコ本部で開催された第40回ユネスコ世界遺産委員会の臨時会合において、 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の軽微な変更提案が承認され、 次のとおり追加登録されました。

追加登録の概要

登録資産の状況

登録資産の状況
登録資産面積 参詣道延長
平成16年当初登録 495.3ヘクタール 307.6キロメートル
平成28年追加登録 11.1ヘクタール 40.1キロメートル
当初登録・追加登録合計 506.4ヘクタール 347.7キロメートル
追加登録による増加率 2.2パーセント増

13パーセント増

  • 県内における資産保有市町は、橋本市・上富田町・串本町を加え、11市町に増加。
  • 「高野山町石道」は、「高野参詣道」に資産名称を変更。

追加登録された22地点

  • 熊野参詣道 中辺路(9地点)

熊野参詣道 中辺路における追加登録地点
所在市町村 地点の名称
田辺市 北郡越(ほくそぎごえ)、長尾坂(ながおざか)、潮見峠越(しおみとうげごえ)、赤木越(あかぎごえ)
那智勝浦町 小狗子峠(こくじとうげ)、かけぬけ道
上富田町 八上王子跡(やがみおうじあと)、稲葉根王子跡(いなばねおうじあと)
新宮市 阿須賀王子跡(あすかおうじあと)
  • 熊野参詣道 大辺路(9地点)

熊野参詣道 大辺路における追加登録地点
所在市町村 地点の名称
白浜町 富田坂(とんだざか)
すさみ町 タオの峠
串本町 新田平見道(にったひらみみち)、富山平見道(とみやまひらみみち)、飛渡谷道(とびやたにみち)
串本町・那智勝浦町 清水峠(しみずとうげ)
那智勝浦町 二河峠(にこうとうげ)、駿田峠(するだとうげ)
田辺市 鬪雞神社(とうけいじんじゃ)
  • 高野参詣道(4地点)

高野参詣道における追加登録地点
所在市町村 地点の名称
かつらぎ町 三谷坂(みたにざか)
(備考)丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)を含む。
高野町 京大坂道不動坂(きょうおおさかみちふどうざか)、女人道(にょにんみち)
橋本市・高野町・九度山町 黒河道(くろこみち)

関連リンク

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