西牟婁地方の農業

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西牟婁(にしむろ)地方とは

紀伊半島の南西部、和歌山県の南部に位置しており、黒潮寄せるリアス式海岸から県内最高峰である龍神岳(1,382メートル)を中心とした山間部にまで至ります。
県内第二の都市である田辺市を中心に白浜町、上富田町、すさみ町の1市3町から構成されており、総面積は1,460キロ平方メートルで和歌山県の約31パーセントを占めます。管内には全国的に有名な白浜温泉、龍神温泉、本宮温泉郷や、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道があり、多くの観光客が訪れています。

農業について

西牟婁地方の気候は、紀伊水道を流れる黒潮の影響を受け、温暖で降雨量も多く、この自然条件を活かした農業が盛んに営まれています。特に冬期の温暖な条件を活かし、県内でも早くから野菜や花きの施設栽培に取り組んでいます。
農業就業人口は約6,100人、農家数は約5,000戸で、うち販売農家は約3,300戸となっています。耕地面積は5,330ヘクタールで、海岸線に開けた畑地、中小河川周辺の水田、山林周辺の畑地からなっています。また、ウメ、カンキツ類を中心とした樹園地が全体の約69%を占めており、その多くが急峻な傾斜地に形成されています。
農業の現状は、農業産出額の約67パーセントを占める果樹(ウメ、カンキツ類)を柱として、野菜、花きが栽培されており、地域別には田辺市、上富田町で果樹(ウメ、カンキツ類)専業、あるいは果樹・野菜・花きの複合経営が営まれています。白浜町からすさみ町に至る海岸沿いの地域は野菜・花きの栽培が中心で、田辺市、白浜町の中山間地域では特産物として花木(シキミ、サカキ)や茶などが栽培されています。

市町別の概要

市町別の概要一覧
西牟婁 総数 田辺市 白浜町 上富田町 すさみ町
総農家数 5,025戸 3,369戸 763戸 619戸 274戸
販売農家数 3,301戸 2,367戸 430戸 364戸 140戸
内訳:専業 1,484戸 1,087戸 187戸 147戸 63戸
内訳:第1種兼業 560戸 444戸 50戸 48戸 18戸
内訳:第2種兼業 1,257戸 836戸 193戸 169戸 59戸
総人口 121,352人 79,119人 22,696人 14,807人 4,730人
農業就業人口 6,098人 4,686人 669人 564人 179人
耕地面積(水田) 1,298ヘクタール 520ヘクタール 407ヘクタール 226ヘクタール 145ヘクタール
耕地面積(普通畑) 302ヘクタール 165ヘクタール 91ヘクタール 25ヘクタール 21ヘクタール
耕地面積(樹園地) 3,642ヘクタール 2,920ヘクタール 216ヘクタール 456ヘクタール 50ヘクタール
耕地面積(その他) 5ヘクタール - - - 5ヘクタール
耕地面積(合計) 5,247ヘクタール 3,605ヘクタール 714ヘクタール 707ヘクタール 221ヘクタール
耕作放棄地 403ヘクタール 242ヘクタール 87ヘクタール 33ヘクタール 41ヘクタール

(注釈)戸数、農業就業人口、耕作放棄地面積は平成22年農林業センサス、総人口は平成22年国勢調査、耕地面積は市町村別統計検討協議会「市町村別統計数値」(平成24年から平成25年)による。

主要作物別作付面積

主要作物別作付面積情報(平成26年3月農業振興課調べ)
管内合計 田辺市 白浜町 上富田町 すさみ町

果樹

温州ミカン

725.0ヘクタール 628.5ヘクタール 5.0ヘクタール 91.5ヘクタール 0.0ヘクタール
果樹

ウメ

2434ヘクタール 2105.9ヘクタール 75.9ヘクタール 235ヘクタール 17.2ヘクタール
果樹

スモモ

41.2ヘクタール 38.3ヘクタール 0.1ヘクタール 2.3ヘクタール 0.5ヘクタール

野菜

レタス

9.35ヘクタール 0.15ヘクタール 6.6ヘクタール 1ヘクタール 1.6ヘクタール
野菜

ウスイエンドウ

3.87ヘクタール 1.4ヘクタール 2.47ヘクタール

花き

スターチス

2.32ヘクタール 2.17ヘクタール 0.15ヘクタール
花き

ストック

2.88ヘクタール 0.08ヘクタール 2.8ヘクタール

花木

シキミ

164.29ヘクタール 127.29ヘクタール 7.0ヘクタール 30ヘクタール
花木

サカキ

98.90ヘクタール 98.00ヘクタール 0.7ヘクタール 0.2ヘクタール

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