西牟婁地方の伝承料理 さ行
さいらのてっぽう
紀南沿岸まで南下してきたさんまは、脂の少ない小ぶりのさんまが多く、すしにするとおいしい。昔から紀南地方では晴れ食のごちそうとして作られてきました。
- 材料
さんま(中) 12尾から13尾
酢、砂糖 適量
米 1升
合わせ酢(酢 1合、砂糖140グラム、塩35グラム)
- 作り方
- さんまは前日に開き塩をしておく。
- 塩をしたさんまを翌朝水洗いし、水の中で骨や小骨を取り、水を充分きっておく。
- 少しの酢の中に水気を切った魚を少しの間つけておく。
- 魚のつかる程度の酢に砂糖少量を合わせた中に2時間位つける (酢の代わりに、だいだい酢を用いると、なおおいしい。)
- 酢の中につけたさんまを引きあげ酢(汁気)をきっておく。
- 酢飯を作り、てっぽうをつくる。
(魚の上にご飯をのせ、ふきんや巻す、型を利用して型をととのえる。)
ずいきの煮物
野菜のない時期などにずいきの乾燥したものを、保存食として利用されています。
- 材料
ずいき(生)
じゃこ、かつお節等のだし
砂糖 塩 しょうゆ 各適量
- 作り方
- ずいきは皮をはぎ、3センチから4センチに切ってゆがき、しばらく水につけてあく抜きする。
- だし汁に砂糖、塩、しょうゆでうすあじをつけ、ずいきを煮含める。