西牟婁の伝承料理 あ行
鮎の炊き込みご飯
清流日置川の鮎は、地元の人々の大切な食料で、昔から落ち鮎(産卵のため川を下る鮎)をあぶり鮎として保存し、甘露煮にしたり炊き込みご飯等としてよく食べられています。
- 材料
鮎 10匹
米 1升
酒 1合
しょうゆ 1合
人参 しいたけ ねぎ 各適量
- 作り方
- 米は洗って酒としょうゆを入れ、しいたけのみじん切りと鮎(腹を抜いた生鮎)を入れ火にかける
- 沸騰してきたら人参のみじん切りを入れて普通に炊く
- 15分ほど蒸したら、鮎を取りだして中骨を抜いて、ほぐして混ぜ込み、ねぎの小口切りも混ぜる)
いがみの煮付け
紀南地方の磯魚の代表で、祭りやお正月にはかかせないお頭付き煮魚。煮こごりと一緒に食べるとおいしいですよ。
- 材料
いがみ2匹
しょうゆ 200cc
酒 200cc
みりん 200cc
水 200cc
砂糖70グラムから100グラム
大根 1本 竹の皮 1枚
- 作り方
- いがみはウロコと内臓を取る
- 身に切り目を入れる
- 大根を2センチの輪切りにする
- 鍋に酒を入れてひと煮立ちさせ、しょうゆ、みりん、水、砂糖を入れて煮立たせておく
- 竹の皮に大根を置き、その上にいがみを置いて、竹の皮を持って鍋に入れる。
- 強火で時々煮汁をかけながら煮る
いも餅
米の収穫の少ない山間部では、さつまいもにそば粉を入れたいも餅も作られてきました。
- 材料
餅米 2升
さつまいも5キログラム
きな粉
あん
小豆 5カップから6カップ
砂糖 1キログラム 塩 少々
- 作り方
- 餅米は洗って1晩中水に浸しておく
- さつまいもは、皮をむいて蒸し、あついうちによくつぶしておく
- 餅米はざるにあげて水気を切り、蒸す
- 餅米がほとんどつけた頃を見はからって2のさつまいもを入れて、よく混ざり合うようにつく。
- つきあがったら、水どりして、あんを入れて包み、きな粉をまぶす。
- ワンポイント
さつまいもが多すぎるとダレてにぎりにくい。また、餅米が多いと固くなるのが早い。