日高地方のあれこれ
道成寺(日高川町鐘巻)
道成寺は紀州最古の寺で、安珍・清姫の悲恋の舞台となったことでも有名なお寺です。
文武天皇の勅願で大宝元年(701年)の創建といわれ、国宝の千手観音菩薩をはじめ数々の重要文化財が保存されています。縁起堂では、住職による安珍清姫の絵説き説法が行われ人気を集めています。(写真上段)
鐘供養(毎年4月27日)は、清姫の執念によって鐘とともに焼きつくされた安珍の鎮魂祭です。祭りの見ものは、ジャンジャカ踊り。伝説に基づき、清姫が大蛇と化して安珍を追いかける様子を演じた大蛇行列が町や川を練り歩きます 。(写真下段)
※令和3年は新型コロナウイルスの影響で中止
南部梅林(みなべ町晩稲)
一目百万、香り十里 南部梅林
甘酸っぱい梅の香りが、どこよりも早い春の訪れを知らせてくれる梅の里南部梅林。土曜日・日曜日・祝日を中心に、梅酒コレクションやよさこいおどり、もち投げなど多彩なイベントを開催。
※令和4年は新型コロナウイルスの影響で閉園
日本一の大パノラマ 岩代大梅林
小高い山頂から見渡す限りの梅の花が広がる岩代大梅林。甘い香りが一面にただよっています。
現在閉園しております。
スターチスと花のまち
スターチスは約50年前から温暖で冬期の日照条件に恵まれた日高地方で生産がはじまり、出荷量日本一、全国シェア40%を誇っています。特に御坊市の名田地区で栽培が盛んで、御坊市では「花のまち」として知名度を高めるため、花をテーマにしたお菓子を開発し、商品化に取り組んでいます。(写真下段左側)
ちょっと豆知識
スターチスはギリシャ語の「止める」が語源で、下痢を止める薬効があることに由来しています。
御坊市には、他にも日本一のものが。
わずか2.7キロメートルで単線として西日本で一番短い紀州鉄道。(写真右側)
日高管内の紅葉
八斗蒔峠(日高川町上初湯川から寒川)
標高1000メートルを超える山々に囲まれた八斗蒔峠。山一面を彩る見事な紅葉を見下ろすことができます。
紅葉は10月下旬から11月中旬が見ごろです。
途中には、美山(みやま)温泉や森林公園、ふれあいドーム等もあり、家族連れで楽しめます。
鷲の川の滝(日高川町田尻)
大岩の間を、水量豊富な清流が水しぶきをあげてそそぎ落ちる高さ約20メートルの滝。紀伊半島自然100選や紀の国名水100選にも選ばれ、近年ハイキングコースとしても人気があります。
紅葉は11月中旬から11月下旬にかけ見ごろです。11月下旬には「もみじ祭り」が開催予定です。
印南祭(印南町印南)
紀南トップを飾る秋祭で、山口八幡神社、印南(宇杉)八幡神社の秋祭の総称。
山口八幡神社では、印南港で6つの屋台が合流し、雑賀踊り(ケンケン踊り)や獅子舞の奉納が行われます。また、印南八幡神社では、4台の屋台と御神輿が印南川に飛び込む「御渡り」(写真上)があり、重箱獅子を奉納します。重箱獅子は、笛や太鼓の伴奏がなく、無音で舞うのが特徴で県指定無形文化財に指定されています。10月1日(宵宮)、10月2日(本宮)。
※令和3年は新型コロナウイルスの影響で神事のみ
御坊祭(御坊市薗)
小竹(しの)八幡宮の秋祭り。
日高地方最大の祭りで、昔から「人を見たけりゃ御坊まつり」と謳われたほど大勢の見物客を集めます。
祭りの形式は江戸時代の大名行列の先頭を努めた「奴(やっこ)」を模したもの。県指定無形文化財第1号・国選民俗芸能である「けほん踊り」(写真下)の他、獅子舞や四つ太鼓も必見です。
10月1日の幟立て、10月3日の地固めを経て10月4日(宵宮)と10月5日(本祭)を迎えます。
※令和3年は新型コロナウイルスの影響で神事のみ
Sioトープ(御坊市塩屋町南塩屋地内)
海水が流れる親水池を取り囲むように緑地公園が広がっているSioトープ。親水池内では水木しげるが描くゲゲゲの鬼太郎と和歌山県の妖怪像が設置されています。親水池の磯部には、日高港周辺に生息する小魚が放流されており、海の生き物を間近で観察することができる憩いの場となっています。
近くには、新エネルギーを見て、学んで、体感できる学習施設であるEEパークがあります。新エネルギーについて学習したり、ソーラーカーのドライブ体験ができます。
千里の浜(みなべ町山内)
千里の浜は、白砂青松の浜が続く約1.3キロメートルの美しいビーチです。熊野古道で唯一海岸を通ることでも知られています。
本州一を誇るウミガメの産卵地でもあり、毎年5月下旬から8月上旬にかけてたくさんのアカウミガメが産卵のため上陸します。アカウミガメは、甲長がおよそ80センチメートルほど。雑食性で、海藻やウニ、クラゲ、小魚などを食べます。
(注意)アカウミガメの産卵観察を希望される方は許可が必要です。
お問い合わせ先:みなべ町教育委員会
TEL:0739-74-3134
白崎海岸(由良町大引)
青い海と白い岩のコントラストが美しい白崎海岸。読売新聞主催の平成百景でも全国19位に選ばれたこともあり、ますます注目スポットとなっています。
石灰岩は、古代ぺルム紀のものでフズリナやウミユリの化石が確認されます。
白崎公園では、貝の展示館のほか、オートキャンプやスキューバダンビング、バーベキューを楽しむことができます。また、白崎クルーズも人気が高く、漁船に乗って海側からいつもと違った白崎海岸の風景を見ることができます。
十九島(つるしま)
大潮の時には、陸地から歩いて渡ることができることから、昔はつづき島と呼ばれていました。つづき島からつぐ島、つぐ島からつる島となったと言われています。
また、島の形が犬が寝そべったかたちに見えることからも、「スヌーピー島」とも呼ばれ親しまれています。
煙樹ヶ浜(日高郡美浜町)
煙樹ヶ浜は、日高川河口から日ノ岬へ向かって弓なりに伸びる浜で、全長約4.6キロメートル、幅は最大約500メートルもの松林が続いています。松林は、近畿最大の規模を誇り、その景観は煙樹海岸県立自然公園の中核となっています。
この大松林がいつ頃形成されたか、その歴史は明らかではありませんが、初代紀州藩主徳川頼宜の時代(1619年)には、伐採が禁じられ保護されていました。その後も土地の人々のたゆまぬ努力により、現在も見事な松林として景観を保ち、美浜町周辺を潮害や風害から守り続けています。
松キュウリ・松トマト
かつて松林の松葉は、かまど等の炊き付け用に利用されていましたが、生活様式の変化によって利用されなくなり、松林に堆積したままで松の生育に少なからず影響を及ぼしています。
こうした中、松葉を堆肥として活用した農作物の栽培に取り組み、松林の保全と農作物のブランド化による地域農業を目指す取り組みがなされています。
- 煙樹ヶ浜松葉堆肥ブランド研究会のページはこちらです。(外部リンク)
松キュウリのイメージキャラクター
「まつりん」
松トマトのイメージキャラクター
「ぼっくりん」