暮らしの中でできること

化学物質に関心を持つ

まずは、化学物質のデータを見ることから始めてみましょう。

データのすべてを理解する必要はありません。

実際にデータに触れてみて「難しい」「分からない」といった感想を持つことから始めても良いのです。

疑問に思ったことや分からないことを調べる

インターネットや図書館などを利用して自分で調べるだけでなく、同じような関心を持つ人たちと一緒に勉強会を開催する、事業者や自治体の説明会などに参加し質問をするといった方法があります。

毎日の暮らしを見直す

国が毎年調べている化学物質の移動量・排出量では、事業活動に伴うものだけではなく、家庭や自動車などから排出される化学物質の量も推計され、公表されています。例えば、ベンゼンは自動車の排ガスやガソリンなどに含まれますし、p-ジクロロベンゼンは家庭で使用される衣類防虫剤の主成分の一つです。
このように私たち自身の暮らしから排出される化学物質も少なくありません。

一人一人の暮らしの中の小さな行動が積み重なり、地域全体としては大量の化学物質の排出につながっていることをほんの少しだけ意識して、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

環境リスクを減らすためにできることの例

  1. ムダをはぶいて必要な量だけ使うようにしよう。
    化学物質をまったく利用せずに日常生活を送ることはできませんが、毎日の暮らしのなかで化学物質の使用や排出を減らす機会は意外と多いものです。
    洗濯の時は、洗いたいものの量と汚れの程度にあった正しい量の洗剤を使うなど、ムダをはぶくことで、環境リスクを減らすことができます。
    まずはムダをなくすよう心がけてみましょう。
  2. 使用上の注意を守り、捨てる時にはルールに従いましょう。
    さまざまな化学物質を不注意に環境中に排出することのないよう、使用上の注意を守り、使った後は表示された方法に従って廃棄しましょう。
  3. 環境への負荷が少ない製品を選びましょう。
    どんな化学物質が使用されているのか表示を見て確認したり、リサイクル可能な製品を選んだりするなど、製品を買う段階で今よりも少しだけ環境への影響を気にかけてみてください。
    消費者のこうした行動は、事業者をより環境に配慮する方向へと変えていくことにもつながります。
  4. 部屋の中で塗料などを使うときにはしっかり空気の入れかえをするなど、体に取り込む量をできるだ け減らすように心がけよう。

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