第53回和歌山県食の安全県民会議
開催日時・場所
議事
委員意見(概要)
令和5年度アクションプランの実施結果について
- 県
~資料1について説明~
- 委員
No.7の養鶏場の衛生管理システム認証に関して、自分は生協の立場として、仕入れには独自の基準がある。例えば県の認証制度を取得していると、一つの基準をクリアになる。この認証について遅れているとあるが、しっかり推進してもらいたい。
No.22の食中毒予防等の情報をLINEで発信しているが、前回会議では登録者数が少ないと聞いた。協力できることはするので、登録者数も意識してもらいたい。
- 県
認証制度については事業者が取得できるよう引き続き尽力する。また、LINEの登録者数は現在518名まで増えたが、さらなる増加を目指すのでご協力願う。
- 委員
No.29及び30のと畜場・食鳥処理場におけるHACCPの検証や疾病検査は、No.7の養鶏場の衛生管理システム認証とリンクしているのか?
- 県
No.7は養鶏場における卵の生産及び販売までの衛生管理等の審査をしている。No.29は鶏を食肉に処理する際の衛生管理についての検証で、No.30はと畜場においてと畜検査員が行う牛の疾病検査であり、別のものである。
- 県
畜産業の生産者サイドからの、県の認証制度についてご意見頂きたい。
- 委員
養鶏場として認証取得は負担が増える感覚がある。しかし、先ほど他の委員から、認証を取得した場合、取引で有利になる等の話をいただいた。これが最大のメリットである。また、消費者はその生産物を購入できるメリットもある。認証を得た生産物が良いとの理解が広まることを望む。
- 県
委員は自身の会社でHACCP義務化前から第3者認証のFSSC22000の認証を取得されたが、その経緯は。
- 委員
食品安全のニーズの高まりから、まずISO9000、それからISO22000を導入した。その後、一部の量販店から極力HACCP認証の物を購入するとの方針が示され、要求レベルの高まりから、より高度なFSSC認証を取得した。
- 委員
本学部の教授が県から依頼を受け、こども食堂の運営者向け講習会を行うと聞いたが、生活衛生課は関わっているのか。
- 県
こども未来課と連携し、交流会などでは時間をもらって衛生管理の講習を実施している。
- 委員
行政の横の繋がりは難しいと思うが、関係課室はそれぞれの政策を進めるために、協力体制を作ってください。
- 委員
No.40の食品ロスの削減に向けた普及啓発に取り組まれているが、和歌山県の状況が分かっているのであれば教えて欲しい。全国レベルの話では身近に感じられにくいので和歌山県の状況も併せて伝えてほしい。
- 県
持ち合わせていないので担当部署に確認のうえ報告させてもらう。
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和歌山県の食品ロス発生量(循環型社会推進課)
R3年度34,000トン(内訳:家庭系20,000トン、事業系14,000トン)
〔国の調査結果を基にした推計値〕
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資料1・アクションプランの実施結果(PDF形式 792キロバイト)
令和5年度食品衛生監視指導計画の実施結果について
- 県
~資料2について説明~
- 委員
9ページのカンピロバクターによる食中毒の詳細を教えて欲しい。また、鶏肉を生で提供する飲食店について把握や監視をしているのか。
- 県
和歌山市で7月と10月にそれぞれ店舗で鶏肉を生で提供されたものを喫食したと聞いている。また、施設監視の際、生で提供している施設を把握し、提供しないよう指導している。
- 委員
カンピロバクターゼロは非現実的で、鶏肉を喫食する場合は必ず加熱してもらいたい。生で提供している施設は、料理人がカンピロバクターの知識を持ち、生で提供できる裏付けを持って提供したのか、客の要求に応えようとリスクを背負って提供したのか。
- 県
ある程度リスクがあっても客の求めに応じる方がいる。消費者も飲食店で出された物は大丈夫だとの認識で喫食されている方が大半である。
- 委員
我々も努力が足りないと感じた。県からも調理人が勉強する機会で、客のために提供しないという認識を持ってもらえるよう強く説明してもらいたい。
- 委員
7ページの表2-2食鳥処理工程の微生物汚染調査で、4施設で8件検出されているが、これは拭き取り調査か、鶏肉からの検査なのか。
- 県
鶏肉から検出のものと、器具から検出のものがある。カンピロバクターは5検体が鶏肉の表面から検出され、1検体は冷蔵庫の取っ手から検出された。サルモネラは全て鶏肉の表面から検出された。
- 委員
流通食品の鶏肉からもカンピロバクターが14検体で検出されている。これは食鳥処理場と関わっているのか。
- 県
関わっている鶏肉もあるが、全て関連している鶏肉では無い。
- 委員
消費者は、提供されているものは安全だと考えていると思う。宮崎県では、鶏のたたきをふるさと納税で出している。県独自の基準を設けていると思う。自分も店で鶏のたたきを提供しているのを見る。提供してはいけないと浸透していないのであれば、提供する場合の基準を示すのもいいと思うが、どうか。
- 県
カンピロバクターは法律で生食を規制されていない。和歌山県では現時点で基準を示すことは考えておらず、生食は危険であることを周知していきたい。
- 委員
アニサキスについて、友人がアニサキス症になった。また、スーパーでアニサキスの注意喚起ポスターを見る。アニサキスは食中毒に入らないのか。
- 県
医療機関にかかって検出されても、それが保健所に届けられ、調査の結果、該当する商品やお店が断定できれば食中毒として処理される。断定に至らない場合は有症苦情で終わる。
- 委員
和歌山県はジビエに力を入れているが、被害が上がっていないのはなぜか。
- 県
ジビエは平成30年に生で食べた方が食中毒になった。ジビエは生で食べず加熱して食べることを周知しており、近年は食中毒の報告がない。
資料2・監視指導の実施結果(PDF形式 558キロバイト)
食の安全・安心に係る県民アンケート(案)について
- 県
~資料3について説明~
- 委員
問3について、製品の包装については、エシカルに関心のある方が増えており、包装に関する選択肢を残す方が良い。
また、問5のサプリメントの健康食品については、複数回答とするより、どれか一つにした方が、特徴が出やすいと思う。
- 委員
回答者に負担をかけないように、全ての該当するものを選ぶより、二つを選んでもらう方が良い。
- 委員
問6のノロウイルスと問7の鶏肉の生食について、設問に間違った内容を記載しているが、間違った内容を回答者にすり込みしないか危惧する。
- 県
アンケートへの回答後、啓発用の正しい情報を確認できるようにしようと考えているが、もう一度検討したい。
- 委員
設問の仕方が難しくなると思うが再検討をお願いする。
- 委員
アンケートの実施方法について、県内を隈なく均等に行き渡るように配慮してもらいたい。
- 委員
アンケート調査は、母集団から隔たりのない標本を抽出するのが第1条件である。
- 委員
問3の選択肢の食品表示の内容を赤字追記しているが、問4で食品表示を列挙しているので、赤字追記を書かない方が見やすい。
- 委員
問3や問4の例示に「など」が入っているのは曖昧である。消すべきである。
- 県
委員の意見を参考に、設問等を検討する。
資料3・県民アンケート調査(案)(PDF形式 567キロバイト)